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福島 避難区域の温泉施設を開放
10月29日 21時40分

原発事故の影響で今も避難区域となっている福島県楢葉町の温泉施設が29日から一時立ち入りの住民に無料開放を始めました。

この温泉施設は福島県楢葉町にある「しおかぜ荘」です。
町が経営する「しおかぜ荘」は、震災前、毎年10万人の利用客で賑わっていましたが、原発事故の影響で楢葉町の大部分が警戒区域に指定されたことから利用できなくなっていました。
ことし8月になって住民の早期帰還を目指す「避難指示解除準備区域」に見直され、自宅の片付けなど住民の一時立ち入りが自由にできるようになったことから、町では住民に疲れを癒してもらおうと、29日から施設の一部に限って無料開放を始めました。
初日は一時的に帰宅した住民たちがさっそく訪れ、久しぶりに地元の温泉で汗を流しました。
いわき市に避難しているという63歳の男性は「久しぶりで、いい湯でした。いつか町に戻りたいと思って自宅の片付けをしています。早く町が復興してほしい」と話していました。
施設を利用できるのは原則、楢葉町の町民だけで、利用時間は午前11時から午後4時まで、露天風呂や食堂は利用できないということです。

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