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LOUIS VUITTONのVIPルームでの時間が大好きな人文研究者のブログ


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ここのところ、手にしている書物のひとつです。

人間の条件 (ちくま学芸文庫)/ハンナ アレント
¥1,575
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ハンナ・アレント『人間の条件』。


大衆文化という消費の文化の加速、世界は何かという認識の希薄さ(世界疎外)、人間として何をすべきかわからなくなる危機について語られているこの書物を再読しています。


Hannah Arendt(ハンナ・アレント)の生きた1906-1975年は果たして現代に即しているのかは読み方によって違ってくるでしょう。


ただ、彼女の示した思考は、今まさに震災後の人間においては考えさせられる内容を含んでいるのです。


アレントの「人間の条件」とは、人間の本性とは区別され、「労働(labor)」、「仕事(work)」、「活動(action)」に基本を置く。


アレントの生きた時代はすでに、公的なものと私的なものの区別がない「大衆」社会であり、他人にならって行動する傾向が強くなっていた。また、冒頭に述べた大衆文化とは消費し続ける文化であり、将来に向けて保存されるべき世界の資源までも「食い尽くす」ものであった。そして、原爆や人工衛星の発明など、人工で作りだしたものによって、もともとの世界からますます隔離、つまり世界疎外の状態になっている、と。


このことは、現時点の私たちにもあてはまるんじゃないでしょうか。


人工に作り出せるがゆえに、何でも消費してしまう、与えられたものは永遠にそうあるものとして認識してしまう。思考の上では、他人に倣えで行動する。それは批判が怖いから。。。等々。そして、世界がそもそも何かという認識を持っていない。


震災の後、「自分にできること」を考えた人は多いでしょう。

自分で何かを生み出すこと、これが「労働」「仕事」「活動」にあてはまってゆくのだと思います。


原点であるこの世界との繋がりを再認識し、「自分が関わりを持つ」とは何なのかが見直されているのではないかと。


そして、やはり自分で考えること。自分の行動の原点である思考なくして何もできない。

実を結ぶことが難しくても思考を断つことはあってはならない、と。

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