ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
一章
第7話
こんなのありえない。

まさか私達が、誇り高きガルーダが人間ごときに遅れをとるなんて。

男の襲撃は突然だった。

今、私と睨みあっているオークの様な顔をした人間に、一瞬で女以外の仲間を殺されてしまった。

その実力はこの森においてありえないものだった。

奇襲に始まり、パニックになった仲間達を次々に殺し、反撃は全て見切られてカウンターで逆にダメージを受ける。

仲間達はみんな、奴の背中から生えたスライムだろうか?

蛇の様なそれに捕らえられて300から600匹が食べられている。そう、これはたった一人の食欲魔人によってこの現状は引き起こされた。

残っているのは私一人だけだ。

まずい・・・私を捕らえて何をしたいのかは分からないが、私が捕まってしまった瞬間に何かが始まるのだろう。

嫌な予感が猛烈にする。

直感に従いしゃがむと、頭上には一瞬で間合いを詰めてきた奴の右手があった。

グッ

空に逃げて仕切りなおすために飛び上がろうとすると、いつの間にか足が影の沼に沈みこんでいて引き抜けない。

まずい、そう思ったが絶好の隙を見逃すはずもなく、奴のスライムが向かってきた。

スライムに飲み込まれると意識が持っていかれてしまう。

くそ・・・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちはラキです。

キメラの文字から取って、名前をラキにしました。

学習機能だけでなく、自己進化の吸収機能も優秀でガルーダから鷹の眼(見かけは変わらない)を頂いたお陰で視力・動態視力・夜目もバッチリ高くなったですの。他には鮫など魚類(?)を食べて水中で呼吸出来たり、サーベルタイガーを食べて筋力と敏捷が上がったり・・・・・・今は最後のガルーダを捕らえ終わったところだ。

それにしても、これはなかなか感が鋭いみたいで、捕まえるのに時間がかかってしまった。

因みに、ガルーダはこの頃のお気に入り。ガルーダの飛行能力は欲しくありませんか?欲しいです。中々手に入らなくて困ってしまいます。お陰で、全長6メートルもある赤い大鷲さんが全滅しそうだ。早く手に入らないかな〜?

その間に殺した魔物達を取り込んでおこう。

ん~、微妙だな。

敏律が少し伸びたくらいかな。

洞窟のあった山を登った先、頂上付近に達の巣がある。


「ふふ、到着」

「ギュルルゥ!?」

「諦めて美味しく頂かれるのだ!」

「ぎゃう!?(ふざけるな!?)」

ガルーダが周辺に、1メートルもの炎の玉を三つ作り出して放って来た。

「わっ、と、ほっ」

[崖を蹴って上空に飛び出し、炎の玉を回避。触手を伸ばし壁に取り付け、蜘蛛男の様に触手を使う事により、ガルーダの攻撃を避けて行く]

「《ポイズンニードル》」


「っ!?」

壁にくっついている触手から、レッドビー(赤蜂)から奪っ・・・・・・頂いたエネミースキルで、作り出した強力な毒を持った針を大量に放つ。そう、触手一面にびっしりと♪

「「ぐぎゃっ!?」」

「あらら、他にも巻き込んでしまった。勿体ない!」

とりあえず、毒針で落ちて来るガルーダ達に触手を放ち、パックリと頂きました。神〇いやまど〇ギのマ〇さんみたいにパックンちょ。柔らかくて程よく絞まった鶏肉がうまうま。

「よっ、卵さん、卵さん、何処ですか〜?あった♪」

火を起こして、岩を切断して鉄板けどわりに熱してから、一部鶏肉の毛を剥いで、ジュウジュウと焼く。良く焼けたら次に卵を割って肉にかけて少し塩をかけて焼いたら完成です。

「頂・き・ま・す!」

こんな生活が一年ほど続いている。




[ラキは飛翔能力を手に入れた]

やっ、やった〜これで出れ・・・・・・る?あれ、飛翔?まさか?

《特殊能力・飛翔: 羽や翼を動かす事によりホバリングが出来る》


・・・・・・もはやこの程度の敵では全く苦労しないな。

オークの群れも取り込めたら、この森を出て行ってもいいかな。

そうだ、戦闘形態とかも作っておこうかな?

光栄に思うがいい!この変身まで見せるのは、貴様らが初めてだ!

私は後2回その変身を残している、その意味が分かりますか。

とか、言ってみたいよね~。

なんか、ラスボスフラグな気がする。

いや、いっその事魔王になってしまうのも良いかもしれないな。

この世界って、自称魔王がたくさんいるらしいしね。

ふむ、そうしよう。

楽しくなってきたぞ~。

まあ、どちらにしろ強くならない事には始まらないな。

プランをじっくり練るとしますか。









「〜♪」

そういえば、今なら泳いでも帰れるかも知れない。でも、海には海〇類もいるし、食べられて終わりな気がする。

それにしても、時速300キロくらい出ているのに、風圧を感じないとは不思議だ。紋章で風の膜を作ってるだけですが、やっぱり紋章は化け物。というか、この世界のシステムは前にやってたオンラインゲームに似てるきがする。





+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。