ピグで、予想通り「祇園」「金閣寺」エリアがOPEN。
本籍京都の私にとっては、やはり設定が気になるところ。
早速、祇園エリアの視察に行ってきました。
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あらら。
祇園の花街のつもりでしょうが、こんなOPENな設定ではありませんよ!
鴨川エリアもツッコミどこ満載でしたが、こちらもかなりあるみたい。
このおじさんは誰でしょう。とりあえず、花街の旦那衆ということで。お酌をしたつもり(笑)。
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中庭に舞台が…。現在の祇園には歌舞練場ならありますけどね。
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そこで、ピグともさんと「はんなりデート」しました。前回は「ほっこりデート」です。
お相手は、相棒のKT911さん。
鳥の前で「焼き鳥 しお」を持つKT911さん。それってどうなの!
おかしな京ことばですけど。KT911さんは旦那衆の風情でしょうか。
クールなKT911さんなのに、ファンの方(いるかしら…笑)、ビックリですね。
旦那衆、楽しんではりますね。古くから京都のビジネスの一面は、ここ花街にもあったと言えます。
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そう言えば、大学院生になりたての頃、学会の後に、教授陣に連れられて、祇園花街のとあるお店に行きました。そこの女将は、90歳を超える齢でしたが、ずっと花街でお店を経営しているだけあって、凛として、かつしっとりとした女性でした。指導教官達は、かなり有名な方々なのですが、皆を「○○ちゃん」と呼ぶ女将は、お母さまのような存在でした。
まだ23の小娘にも、いろいろと話を聞かせてくださって、またユーモアのセンスもあり、研究者の世界で生きてゆくには、こんな強さと優雅さのある女性でいたいな、と思ったものです。
また、「おこしやす」のご挨拶に、「おいでやす」とは違った、おもてなしの気持ちを感じることができて、とても嬉しかったです。
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ここで、京都豆知識。
京ことばの「おこしやす」と「おいでやす」の違いは…。
「おこしやす」>「おいでやす」
です。
「一見さんお断り」も随分とゆるくなった感がありますが、来店してすぐに「おこしやす」と言われると、思わず笑みがこぼれますね。というのも、「おこしやす」は基本的に常連客に言うことばで、「お待ちしておりました」の意味もこめられているのです。一方、「おいでやす」は観光客にも一般的に言います。
ですから、同じ「いらっしゃいませ」の意味でも、「おこしやす」と言われると、迎え入れられる際の、お店側の気持ちが伝わるわけですね。京都人はストレートに言葉にしないとはいえ、実は、最初の言葉を発した段階で、自ずとわかるのですよね。
今は、こうした言葉も、稀少なものになりつつある気がします。
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!!!
「ありえへん設定」!!!
なぜに、花魁…。
花魁は、江戸の吉原でしょ。そこの娼妓の最高位。
京都なら、「島原太夫」に代表される最高位の遊女を登場させないと!
これでは、花街も別の意味になってしまうよ~。
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またまた京都豆知識。
京都の最古の花街、島原。
ここでの芸妓の最高位を「太夫」と言います。
江戸の「花魁(おいらん)」とは別物です。
歌舞音曲、華、茶、花、和歌、俳諧などの文芸に精通し、俳壇が形成されたほど。
江戸の吉原のような遊郭とは趣も違います。
江戸の吉原は非常に閉鎖的な構造で、「吉原炎上」などが有名なように、遊女たちが脱出するために、放火が絶えませんでした。それくらい、遊女にとっては過酷な、悲しい現実があったのです。そして、その遊女の最高位が「花魁」でした。花魁は、「太夫」のように、歌舞やら文芸などを必要としなかった…。娼妓である「花魁(おいらん)」の響きには何かもの悲しいものを感じます。実際はどうだったかはわかりませんが。
話を戻して、京都ならば「太夫」です!
今でも継続されている「島原太夫」の道中は華やかで、街の顔ですね。
しかも、正五位(しょうごい)の位を持っているというのですから、天皇に面会することもできたようです。
島原太夫。この姿は現在も継承されています。
京都では、祇園とは全く違う方向に移転した島原ですが、「島原太夫道中」は日にちが合えば、見ていただきたいなと思います。
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因みに、ピグでは、舞台上で5人ほど「拍手」をすると、花魁たちが登場するよ。
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なぜか、「写真をお願いします」と言われました。KT911さんと一緒に撮影です。
左のピグが「昨日の」と言っていますが、昨日は私もKT911さんも、ピグをほとんどしてないので、知りませんよ~。
おまけ。
またまた殿一行を連れて帰りました。殿は好みでないので、女性陣が好きです。
京都とお江戸の対決ですね。まあ、お江戸の方、おきばりやす。←いかにも、京都人!
それでは、また旦那衆をアテンドしましょう。
KT911さん、「はんなりデート」、楽しかったですね。
お互い、仕事の休憩中だったりしますが、何とか完了です。
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京都豆知識でした。
まだまだ奥深いので、そのあたり、興味のある方は自力で調べてくださいませ。