JR東京駅:丸の内駅舎がグランドオープン
毎日新聞 2012年10月01日 11時17分(最終更新 10月01日 12時10分)
JR東京駅(東京都千代田区)の丸の内駅舎が1日、台風一過の秋晴れの中、グランドオープンした。南北のドームの北側では、午前4時の開業とともに鉄道ファンらが詰め掛け、外観や復元されたドーム内部のレリーフを見学した。
一番乗りした神奈川県小田原市の会社員、播磨大輔さん(41)は、新幹線の延伸や開業があれば青森や九州にも足を延ばす鉄道ファン。駅舎内外の写真を撮りながら「重厚な雰囲気で感激した」と笑顔を見せた。
5年4カ月にわたる復元工事が完了し、1914年の創建当時の姿がよみがえった。総工費は500億円。45年の東京大空襲で焼失した3階部分が復活し、基礎に免震装置を組み込んで耐震性が向上。屋根の一部には、東日本大震災で大きな被害が出た宮城県石巻市雄勝町産の天然スレートが使われた。駅舎内には、現代アートなどを展示する休業中だった東京ステーションギャラリーも再開。3日には一時休業していた東京ステーションホテルが開業する。
1日午後には完成記念式典や駅舎ライトアップの点灯式を予定していたが、台風17号の影響で中止した。【袴田貴行】