経済パナソニック、最終赤字7650億円 無配転落2012.10.31 15:30

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パナソニック、最終赤字7650億円 無配転落

2012.10.31 15:30 家電
パナソニックの中間決算会見に臨む津賀一宏社長(右)=31日午後、東京都港区(松本健吾撮影)

パナソニックの中間決算会見に臨む津賀一宏社長(右)=31日午後、東京都港区(松本健吾撮影)

 パナソニックは31日、2013年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終損益を従来の500億円の黒字から7650億円の赤字に引き下げた。2年連続の巨額赤字で、過去最大となった12年3月期の7721億円の赤字に迫る規模。12年9月中間連結決算は中間期として過去最大の赤字だった。

 これに伴い従来10円を予定していた13年3月期の年間配当はゼロにする。同社が無配となるのは1950年5月期以来、約63年ぶり。

 従来の黒字予想が一転して巨額赤字となるのは、薄型テレビなどデジタル家電の価格下落による収益悪化に加え、携帯電話事業やリチウムイオン電池、太陽電池事業に関するのれんの減損損失2378億円など事業構造改革費用を3555億円計上するため。また業績の先行きが不透明で、税金が将来還付されると見込んで計上した「繰り延べ税金資産」の取り崩しを迫れたことも響いた。

 同時に発表した12年9月中間連結決算は、最終損益が6851億円の赤字。売上高は前年同期比9・2%減の3兆6381億円。

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パナソニックの中間決算会見で報道陣の質問に答える津賀一宏社長(右)=31日午後、東京都港区(松本健吾撮影)
パナソニックの中間決算会見で報道陣の質問に答える津賀一宏社長=31日午後、東京都港区(松本健吾撮影)

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