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日米 離島上陸想定の洋上訓練実施へ10月31日 4時26分
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政府は、沖縄県の尖閣諸島の問題を巡って中国との関係が悪化するなか、当初、検討していた沖縄県の離島での日米合同の上陸訓練は実施を見送るものの、有事に備えて上陸の手順を確認しておく必要があるとして、洋上で同様の想定の訓練を行う方針です。
自衛隊と在日アメリカ軍は、南西諸島の防衛態勢の強化を目的に、来月5日から16日までの日程で大規模な共同演習を行う計画です。日米両政府は、当初、その一環として、沖縄県の離島で敵に奪われた島を奪還することを想定した上陸訓練を検討していましたが、尖閣諸島の問題を巡って中国との関係が悪化するなか、必要以上に日中間のあつれきを高めることは好ましくないなどとして、見送ることにしました。
ただ、自衛隊や在日アメリカ軍の中で、有事に備えて上陸の手順は確認しておく必要があるという意見も根強いことから、日米両政府は、島への上陸は行わないものの、洋上で同様の想定の訓練を行う方針です。訓練は、沖縄周辺の海域で行われる予定で、自衛隊とアメリカ軍の上陸部隊が同じ艦艇に乗り、航空機の支援を受けながら島に近づく手順を確認する内容になるということです。
防衛省関係者は「中国を必要以上に刺激することは避けねばならないが、安全保障上の観点から不可欠なことは実施すべきだ」としています。
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