パナソニックが2年連続の巨額赤字へ、63年ぶり無配転落
[東京 31日 ロイター] パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)は31日、2013年3月期の連結最終損益(米国会計基準)を7650億円の赤字に下方修正した。従来予想は500億円の黒字だったが、デジタル製品の販売が低迷、不振事業の構造改革費用を積み増したほか、繰延税金資産を取り崩すことで一転して赤字に転落する。
過去最大の損失を計上した前年同期の7721億円に次ぐ、過去2番目の巨額赤字となる。
1株10円としていた年間配当は見送る。無配転落は1950年以来、63年ぶり。
通期の構造改革費用は4400億円に積み増す。従来計画は410億円だったが、太陽電池、民生用リチウムイオン電池、携帯電話の3事業について、過去の買収で発生したのれん代のほか、無形固定資産を減損処理することで営業外費用がに膨らむ。このほか、事業環境の悪化を踏まえて繰延税金資産4125億円を取り崩すことで最終損益の大幅悪化になる。
デジタル製品の市場縮小が深刻なほか、新興国の景気減速の影響を織り込んで、通期の売上高を7兆3000億円(従来予想8兆1000億円)に、営業利益も1400億円(同2600億円)に、ぞれぞれ下方修正した。修正後の最終損益は、トムソン・ロイター・エスティメーツによるアナリスト7人の予測平均値373億の黒字(過去90日間)を大きく下回る。
<売り上げ縮小、下期も続く>
記者会見した河井英明常務取締役は「デジタルコンシューマー製品の市場の落ち込みは極端」と述べ、テレビ、デジタルカメラ、ブルーレイディスクレコーダー、パソコンなど主力製品だけでなく、関連するデバイスの売り上げが軒並み落ち込んでいることを明らかにした。通期の薄型テレビの販売台数は従来計画の1550万台から1300万台に下方修正した。
12年4―9月期の売上高が前年比9.2%減の3兆6381億円、同83.5%減の営業利益が873億円、当期純損益は、デジタル製品の売上高が大幅に減少したが、固定費圧縮で従来計画(900億円)なみの営業利益を確保した。 続く...