「【勿忘草】ツインテール」の記事詳細：イザ！

　髪をふたつに分けて結ぶ「ツインテール」が若者の間で人気だという。

　知り合いの出版関係者から聞いて、驚いた。ツインテールは「幼い」というイメージを持っていたからだ。だが、最近ではファッション誌で取り上げられるなど、おしゃれなイメージが広がってきているらしい。さっそく、今年２月、ツインテールを広めようと設立された日本ツインテール協会に取材を申し込んだ。

　「ツインテールは子供っぽいというイメージが強かったが、あくまでひとつの髪形。年齢は問われないはず」。こう力説するのは、日本ツインテール協会の古谷完会長だ。協会は、ホームページ（ＨＰ）でツインテールの種類や歴史を解説。スタイリングの参考になるよう女性モデルの写真を掲載。ヘアサロンと協力して、大人も受け入れやすいアレンジも提案している。

　古谷会長は「漫画やアニメの世界でツインテールのキャラが多かったせいか、リアルな世界ではオタクなイメージがあり、敬遠されていた。でも、ツインテールは明るく、元気な髪形。女性はちょっとした変身を楽しむことができる。ツインテールをしていいんだ、という波を起こしたかった」と訴える。ツインテールは、時代によってとらえ方が変わってきた髪形だ。１９９０年代、アニメ「美少女戦士セーラームーン」の主人公、月野うさぎがツインテールで登場して以降、安室奈美恵さんらが取り入れ、「おしゃれ」というイメージに。現在は、ＡＫＢ４８の渡辺麻友さんなどアイドルが“個性”として取り入れるようになったという。

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記事本文の続き　９月には東京都内でツインテールの女性モデルによるファッションショーが行われた。若い女性向けファッション誌では特集が組まれたことも。

　アニメやマンガなどのサブカルチャーがメジャー化し、今の１０代や２０代は、ほかの世代に比べて、ツインテールが「子供っぽい」や「アニメっぽい」というイメージは少なく、抵抗感も少ないようだ。古谷会長から、よどみなく語られるツインテール愛に圧倒された。確かに単なる髪形だから、誰がやってもいいのかも…と思えてきたほどだ。あなたのまわりに、ツインテールはいますか？

　（油原聡子／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）