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iPhone5の工場で自殺者が続出!!? 中国に実在する「アップル奴隷工場」の実態

iPhone5の品薄状態が続いている。発売直後は予約から1ヶ月待ちという状態だったが、現在でもソフトバンクオンラインショップでは、16GB、32GBが14~21日待ち。この状況は日本のみならず世界各地で発生しているという。

iPhone5の生産に関しては、元々、シャープの液晶パネルの供給が遅れていたことから、発売前から品薄は予想されていた。しかし、それにさらなる追い打ちをかけたのが、中国でiPhone5の組み立てを請け負うFoxconnの工場で起きたストライキだという。Foxconnはストライキの事実そのものは否定したものの「0.02ミリのへこみも、少しの傷も許さない」というアップルの合格品質水準があまりに厳しく、従業員たちは国民的祝日である国慶節も休みをとれなかったことを明かしている。

iPhoneに限らず、大手のゲーム機やPCの受託生産を行うFoxconnは、今や世界の電子機器の生産になくてはならない存在だ。本社があるのは台湾だが、中国の工場で働く従業員は約60万人。その多くは18歳から25歳までの女性で構成されている。以前、公開されたiPadの製造工場の写真には、広大な敷地内にレストランや銀行、美容院、テニスコートやサッカー場、そして消防署などが敷地内にあり、1つの街を形成していることを示していた。

しかし、iPhoneの生産の現場は“奴隷工場”とも形容されるように、伝わってくる労働環境は過酷そのもの。24人が1部屋で暮らし、1ヶ月あたり60~80時間の超過労働が当たり前だ。

「2010年には5か月間で11人の従業員が自殺し、国内外で大きな問題になりました。宿舎の建物に自殺防止用のネットが張られるという異様な光景も出現しましたが、カウンセリングのために精神科医のほか、仏教僧も雇ってようやく落ち着きを取り戻しました。」(在中国ジャーナリスト)。

だが、今年2月には、iPhone5の試作機を1台紛失したことから、25歳の従業員が激しい尋問と暴行を受けた結果、自殺。中国政府が調査に乗り出したという事件も起きている。

今年9月、同社の工場に潜入取材した中国紙 「新聞晩報」の記者は次のように記している。

Foxconnの寮で寝た最初の夜は悪夢だった。中へ足を踏み入れると、寮全体から生ゴミのような匂いがした。(中略)自分のロッカーを開けると、中から多くのゴキブリが出てきた。新人に配布されるシーツは、多数の汚れとシミがついていた

iPhone5のバックプレートが3秒ごとに目の前に突き出される。私は、油性ペンを使って4か所をマークし、また3秒以内にベルトコンベアに戻す。数時間も経過すると、腕が恐ろしいほどの筋肉痛に見舞われた。私の向かいの労働者は休んでいたが、現場監督がそれを見つけると、10分間角に立たせていた。私たちは真夜中から翌朝6時まで休みなしで働かされ、生産ラインが止まることは許されなかった

自殺者の数は減少しているとはいえ、過酷な労働環境に変わりはないようだ。

FOXCONNの幹部は、iPhone5について、「軽さ、薄さを追求したために非常に複雑な設計になっており、歴代のiPhoneの中で最も組み立てが難しいデバイスだ」と語っており、生産の遅れはまだまだ続きそうだ。

9月21日のiPhone5の発売直後、米株式市場でアップルの株価は700ドル台まで回復し、過去最高値を更新した。同社の高収益を支える原動力の一つが、このような過酷な労働現場であることを我々は忘れてはならない。(岡嶋佑介)

画像引用元:
China Labor Watch
Market Place
MIC gadgetThe Undercover Report on How the New iPhone 5 is Made Inside Foxconn Factory

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岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

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