2012年 10月 30日
尼崎事件備前の海でドラム缶発見
兵庫県尼崎市の死体遺棄事件で備前市の海を捜索です。兵庫県警は30日、海からドラム缶を引き上げ、行方不明の男性の遺体が入っていると見て調べる方針です。朝の静かな漁港が物々しい雰囲気に包まれました。兵庫県警は30日、備前市日生町の海を捜索。尼崎市の死体遺棄事件で行方不明の男性が、ドラム缶にコンクリート詰めにされこの場所に捨てられたと事件の関係者が証言したためです。そして捜索開始から3時間余りがたった正午すぎドラム缶が引きあげられました。尼崎の事件で起訴された角田美代子被告の周辺では3人が遺体で見つかり、5人が行方不明になっています。ドラム缶の中には集団生活を強いられ暴行を受けたとされる元溶接工の橋本次郎さんの遺体があると見られています。橋本さんの遺体が見つかれば、人間関係が複雑に入り組んだ事件の捜査が大きく進展する可能性があり、兵庫県警ではドラム缶を詳しく調べ、全容解明につなげる方針です。

死亡事故多発で緊急対策会議
岡山県内全域に交通死亡事故多発警報が発令されたのを受け、岡山市で緊急の対策会議が開かれました。岡山県では、今月20日から29日までの10日間に、10件の交通事故で11人が死亡していて、2001年8月以来11年2カ月ぶりに県内全域に多発警報が出されました。こうした非常事態を受け、会議には県内22の警察署の交通課長など約60人が集まりスピード違反や信号無視などの取り締まりを強化する事を申し合わせた他、街頭指導に、各市町村の協力を求めました。この後白バイやパトカーが取り締まりに出発していきました。岡山県警では、ドライバーに早めのライト点灯などを呼びかけ、事故防止を図りたいとしています。

干支の白備前窯出し
乳白色の備前焼「白備前」を手がける備前焼作家の木村玉舟さんが、30日、来年の干支・巳年にちなみヘビをモチーフにした白備前の窯出しを行いました。白備前は鉄分の少ない土を使い、通常の備前焼より高温に焼き上げることで、乳白色になるのが特徴です。木村さんは、毎年、白備前で干支の置物を手がけていて、今月2日に火入れをした来年の干支、ヘビの置物、21点が窯出しされました。制作にあたっては自宅でアオダイショウを飼育し動き方や鱗の模様などの研究を重ねたそうです。ヘビは守り神とも言われ、家や家宝を守る作品が多く見られます。また、白いヘビは幸運の象徴として人気が高いそうです。今回窯出しされたヘビの置物は、来月13日から高松市の高松三越で展示販売される予定です。

9月の有効求人倍率まとまる
岡山・香川の9月の有効求人倍率がまとまりました。いずれも前の月より低下しましたが1倍を超えています。労働局によりますと岡山県の9月の有効求人倍率は1.06倍で前の月より0.05ポイント低下しましたが10カ月連続で1倍を超えています。円高や海外経済の減速などの影響で製造業で新規求人数が減少したことが要因です。一方、香川県の有効求人倍率は1.08倍で前の月より0.02ポイント低下。4カ月ぶりの低下となりましたが15カ月連続で1倍を超えています。都道府県別でみると最高は福井の1.22倍、最低は沖縄の0.41倍で岡山は全国6位、香川は4位と高い水準になっています。去年に比べると改善が続いていて労働局は「雇用情勢は厳しさが残るものの持ち直している」と分析しています。