(C)2012『009 RE:CYBORG』製作委員会
■ ウィルス遠隔操作の事件は、笑い男事件の模倣犯なのか!? 監督が語る
――最後に、せっかく監督に、お話を聞ける機会なので、ぜひこの話題を聞きたいと思ったんですが、いま社会で起こっている他人のPCをハッキングする事件、あれが「笑い男」と非常に似ていると思うんですが、監督ご自身はそれをどうお考えですか?
神山監督:現象としては、似ていると言えば似ているかもしれません。ただボクが決定的に違うと思うのは、笑い男は「良い事」で、あれをやろうとしたんですね。でも今回の事件が、仮に笑い男の模倣犯だとすると、残念ながら笑い男が目指した部分とは違うのではと思います。現象だけをとらえずに、ぜひその部分をしっかりと観て欲しいなと思います。
ボク自身は、「良い事」ってなかなか伝播していかないなっていうのが、すごく残念に思っています。たとえば映画『ダークナイト』でも、同じテーマを描いていると思うんです。バットマンは、市民のためを思い行動しているけれども、彼の行う「良い事」は、彼の意志に反して批判されてしまう。バットマンの場合は、一度活動を諦めるけれども、やはり諦めずに帰ってくる。誰にも誉められないんだけど、やはり「良い事」」を選んでいくんです。でも残念ながら、その「良い事」のほうはなかなか、人々に伝播していかない。あの、ウィルス事件が、笑い男に似ていると思う人は、ぜひこの部分をもう一度考えて欲しい。
だから、似ていると言ってしまうと語弊があるかなと思います。僕の立場からすると「似てません」って言いたいし、「似て非なる物」だと思いますね。『009 RE-CYBORG』も『攻殻機動隊 S.A.C.』もそうですが、作品を見た人は作品の中にあるメッセージの方へ、耳を傾けてもらえればと思います。また、そういった目線で、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
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<作品データ>
タイトル:009 RE-CYBORG
公開日:2012年10月27日(土)
原作:石ノ森章太郎
監督:神山健治
脚本:神山健治
キャスト:宮野真守、小野大輔、斎藤千和、杉山紀彰、吉野裕行、増岡太郎、大川 透、丹沢晃之、玉川砂記子、ほか
>>009 RE:CYBORG
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