みんなの党の渡辺喜美代表は28日、民放の報道番組で、石原慎太郎東京都知事が結成する新党との連携について、行財政改革に関し方向性が一致しているとしたうえで、「(小異を捨てるのは)当然だ」と述べ、石原氏側から会談の要請があれば応じる意向を示した。
渡辺氏は、「ぶれない、曲げない、崩れないという不撓(ふとう)不屈の精神を持っているが、全く妥協しないという意味ではない。基本政策、政治理念が一致していればいい」という。
一方、新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長は27日、次期衆院選をにらみ、石原氏が旗揚げする新党との連携に向けた協議を開始する方針を決めた。橋下氏は同日、大阪市内で開いた所属国会議員と地方議員による幹部会議で、「(石原氏と)政策の大きな方向性は同じだ」と語ったという。
現時点で石原氏側との「方向性」が一致しているのは、みんなの党が脱官僚、維新の会は憲法改正のようにみえる。石原氏は26日、記者会見で「大眼目は国家の官僚の硬直した日本支配を壊していくことだ。原発とか消費税とか大事な問題かもしれないがささいな問題だ」と述べている。
みんなの党と維新の会はともに脱原発の方向を主張してきた。原発に関して「ゼロ」と「推進」は180度違うが、それを「小異」とするのだろうか。
他方、歴史的に原発を推進してきた自民党は、安倍晋三総裁が今さらその方向を覆すとは考えにくい。公明党は、支持母体の創価学会から脱原発の声が出てきてもおかしくないが、自民党との連携維持を優先しており積極的に脱原発を主張するのは困難だ。
原発だけにとどまらない。消費税や環太平洋経済連携協定(TPP)など考え方の異なる政策がある。みんなの党は、少数政党として埋没を避けたいだろうが、大波に飲まれない政策こそが党の存在意義だったのではなかったか。
18日に掲載したJRT「漂流する無党派7000万票」でも指摘したように結局、寄らば大樹の陰とばかり、結局は自民党への合流になるのではないか。無党派層からすれば投票したい政党がなくなるという状況にいよいよ現実味が増している。
一番壊さなきゃならないのは対米従属ですけどね
橋下氏は与党を狙い、民主の与党にも組しなかったのが、みんなの党である。野党に甘んじている。野党がいやだから、与党に出直しの、新旧を問わず、国会議員もいる。政治家も、サラリーマンと同じく、寄らば、大樹の陰なのであって、中身は、どれだけ、高杉晋作や、坂本竜馬がいるのか、分ったものではない。そういえば、1~3年ほど前までは、触れ込みは凄かった。近頃は、すっかりと、この代表的人物の名を唱える、議員さんは、さっぱり見当たらなくなった。恥ずかしくなったのであろう。要するに第三極は、与党から出発するものではあるまい。最初から、与党との連立もおかしなことになろう。、
”求大同,存小異”は、”大同”が尊いからこそ意味があります。今回の渡辺喜美さん始め多くの人の結集の為の動きは大同を棚上げしていると思います。どこが政権をとっても絶対的な力が無い為、結局足の引っ張り合いとなるだけです。これではアジアの覇権を露骨に狙っている国、利用しようとしている国から日本を守り、国際競争力強化を図る等、国の将来を見据えて対処できる、必要に応じケンカできる政権は作れません。兎に角今は日本の総力を結集して危機に対処すべきです。野田さんは”まじめ、地道”で結構頑張っていると思います。まずは、”求大同,存小異”、征服欲、支援団体等の圧力を棚上げし、野田さんに協力すべきだと思います。総選挙で政権が変っても外交方針継続&同じく総力結集すべき。
政党立ち上げ時のお披露目ではインパクトと「救世主感」を出すために美辞麗句を並べていたが、いざ現実的な選挙に勝つという段階になってくると堅実に、確実に当選しようとする。要するに維新の会もみんなの党も、「憂国の政治家」ではなく、結局は「権力が欲しいだけの政治屋」だったということだ。まあ解りきった事だったが。
小選挙区での衝突は避けたいだろうけど、せめて比例では、第三極同士で互いに戦ってほしいね。
当面の政策は同じでも、拠って立つ理念はそれぞれ全く違うのだから。