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事件
【なりすましウイルス】大学生の保護観察処分取り消し 小学校の襲撃予告事件で家裁
2012.10.30 16:56
横浜市のホームページに小学校襲撃予告が書き込まれ、男子大学生(19)が誤認逮捕された事件で、家裁は30日、非行事実はなかったと判断し、大学生の保護観察処分を取り消す決定をした。刑事裁判の再審無罪に当たり、いったん確定した処分が取り消されるのは極めて異例。
家裁送致した横浜地検は23日、大学生が事件に関与してなかったことを示す資料を家裁に提出し、処分取り消しを申し立てていた。少年法では非行事実が存在しないことが明らかになった場合、家裁は保護観察や少年院送致などの処分を取り消す決定をしなければならないと規定している。
大学生は7月、横浜市内の小学校への襲撃予告を書き込んだとして逮捕されたが、その後、真犯人を名乗る人物から犯行声明のメールが届くなどして誤認逮捕だったことが判明。神奈川県警と地検が20日にそれぞれ大学生の実家を訪問して大学生と両親に謝罪した。
捜査関係者によると、県警の再聴取に大学生が「(県警の調べで)『認めれば少年院に行かなくて済む』と言われた」などと話したといい、自白の誘導など不適切な取り調べがあった可能性もあるとみて県警と地検が検証を進めている。
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