放射性物質に汚染した稲わらを食べた可能性のある牛の肉が流通している問題で、山口県は18日、スーパーを運営する丸久(本社・防府市)が取り扱った栃木県の牛の肉1検体を検査した結果、国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。暫定規制値以下であり、安全性に問題はないという。
丸久精肉部によると、放射性物質に汚染された稲わらを食べた可能性のある牛の肉は計874.2キロを仕入れ、3月末から8月15日にかけて山口、広島、島根、福岡各県の丸久、アルク、サンマート、ピクロス計66店舗で販売した。各店舗で当該牛肉の回収を呼び掛けている。
また、県は同日、放射性物質に汚染された稲わらを食べた疑いのある島根県産の牛の肉が、宇部市のスーパー、ウエスタMARUKI西宇部店で販売されていたことを確認したと発表した。
県生活衛生課と同店によると、158.4キロを仕入れ、5月2日から同31日にかけて販売した。同店が当該牛肉の回収を呼び掛けている。 |