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国際
【湯浅博の世界読解】米国が復活してきた
2012.7.25 15:26
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それにしても、エネルギーによる米国復活論は思わぬ政治的な効用を伴う。中国の石油依存率の高さに比べると、米国はエネルギー供給面で断然優位に立つ。ペルシャ湾岸で危機が起きても、米国は慌てふためく必要がない。石油価格が上がれば、米国の利益も上昇するという構造ができる。このまま米国の国際収支が改善されると、中国へのパワーシフトに歯止めがかかるとの見通しだ。
逆に、中国経済は余剰人口が限界に近づき、労働コストが上昇しやすい。22年ごろからは中国でも高齢化時代が本番を迎える。
米国はいま、アンクルサムが地球のてっぺんに戻り、再び星条旗が翻る日が来ることを夢見ている。(東京特派員)
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