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冷や汗もののフリー 鈴木、ピンチで機転

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 スケートカナダ最終日 (10月27日  カナダ・ウィンザー)

スケートカナダ最終日 笑顔の鈴木、村上ら
表彰式でメダルを手に笑顔を見せる(左から)2位の鈴木明子、優勝したケイトリン・オズモンド、3位の村上佳菜子
Photo By 共同

 自ら招いた窮地を、ベテランならではの対応力で切り抜けた。鈴木はSP5位から巻き返したフリーを「冷や汗もの。頭の方がいっぱい、いっぱいで、4分滑っても体が疲れなかった」と苦笑いで振り返った。

 連続ジャンプを2つ跳んだ後、単発で跳ぶ予定だった3回転フリップに、勢い余って1回転ループを付けてしまった。3度までしか得点対象にならない連続ジャンプを予期せぬ形で使い切ってしまい、演技構成の大幅な変更を強いられた。

 後半に3回転―2回転を予定していただけに、スピンやステップをこなしながら「すごく計算していた」という。ミスを想定しながら練習してきた習慣が生きた。

 連続ジャンプを単発にするなど“跳び過ぎ違反”を避け、曲が数秒余ると察知すると「焦った様子を見せないように」当初の振り付けにはなかった動きを加える機転も。長久保コーチは「考えながら滑っていたので動きに迫力がなかったが、最善の策を取った」と褒めた。

 昨季はGPファイナルで2位、世界選手権で3位に輝いた。表彰台をきっちりキープし、さらに上を目指すシーズンで幸先のいいスタートを切った。(共同)

[ 2012年10月28日 16:44 ]

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