『砂の影』

すなのかげ|----|----

総合評価

3.00点/2人
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2007
公開年月日 2008/02/02
上映時間 76分
レビュー件数 0件
この映画を観たいひと 1人
製作会社 「砂の影」製作委員会
配給 スローラーナー
カラー/サイズ カラー
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  • URL:http://www.kinenote.com/main/s/?cinema_id=38764

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日常と隣り合わせの絶望を、8ミリフィルム独特の映像で印象的に描き出す。監督・脚本は「すべては夜から生まれる」の甲斐田祐輔。撮影は青山真治作品などで知られるたむらまさき。出演は「全然大丈夫」の江口のりこ、「プルコギ」のARATA、「歓喜の歌」の米村亮太郎ら。

あらすじ

※物語の結末まで記載されていることがあります。

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夏の終わり。引っ越したばかりの部屋で、ユキエ(江口のりこ)は学生時代からの恋人である玉川(ARATA)と過ごしていた。ユキエと玉川は婚約している。普段はOLとして会社勤めをし、淡々とした日々を過ごしているユキエだったが、家に帰れば玉川がいて、そこでは別人のように玉川と戯れる。そんな折、玉川の母から電話がかかってくる。実家の旅館を継ぐ話があがっているが、玉川は電話を無視する。ユキエにも同じ電話がかかってくるが、自分のところにはいないと言い、切ってしまう。玉川がどこにいるのか母親にはわからない。隣人の嫌がらせにも、大家のお節介にも、おしゃべりな同僚にも、ユキエは心を動かされず、玉川との蜜月を重ねていく。玉川はまるでユキエのために存在しているかのよう──玉川は、幻影だった。そんなユキエに惹かれる同僚の男、真島(米村亮太郎)は、会社の倉庫に家をつくって住んでしまっている変わり者だった。彼だけが、頑なに他人と接触をしたがらないユキエに心を寄せていた。迫ってくる真島に「婚約者がいる」と唐突にユキエが返すも、まるで真島はすべてわかっているとばかりにするりとかわしてしまう強さがあった。彼だけが、ユキエの世界に足を踏みいれようとする。ユキエが留守の間に部屋にやってきた真島。しかし帰ってきたユキエは真島に気付かない。執拗に手を洗うユキエに、何を話しても真島の声は届かない。突然今まで無表情だったユキエが、幼い子供のように泣きじゃくる。真島の存在によって、ユキエの世界のバランスは少しずつ狂い始めていたのだ。ユキエの部屋の不審さに気付いた大家は中へと入る。異様な臭いと静かな部屋がそこにあった。大家は浴室のドアに手をかける。荒涼とした砂漠には、独り静かに微笑むユキエがいた……。

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監督甲斐田祐輔
脚本甲斐田祐輔
企画越川道夫
製作滝口雍昭
山下暉人
プロデュース越川道夫
プロデューサー矢部浩彦
米山加奈子
撮影たむらまさき
音楽渡邊琢磨
音楽プロデューサー高見一樹
台詞録音黄永昌
豊嶋晃子
音響菊地信之
照明平井元
編集大重裕二
着付け中山麻子
エンジニア瀬川雄太
制作担当桑原広考
俵謙太
制作進行武藤貴紀
助監督松倉大夏
スチール三木匡宏
カラリスト松本康弘
効果助手早川一馬
メイク助手増田加奈
演出部応援菊地健雄
制作部応援田中荘介
近藤崇生
四方智子
田澤真理子
メイク鈴木彩
監督助手畑中みゆき
大塚玲未
撮影助手橋本彩子
照明助手小日向賢治

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2008年3月上旬号 劇場公開映画批評:「砂の影」

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