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最終更新:2012年10月30日(火) 18時35分

議員への300万円、離党防止の効果は

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 離党の動きが止まらない民主党は、2人の議員から29日に提出された離党届を当面、受理しないという苦肉の策を打ち出しました。党執行部は、離党防止も意識して議員たちに300万円を配っていたのですが、その効果が早くも疑われています。

 「約1か月間の会期でございますが、きのう、中身はいろいろ申し上げましたけれども、内外ともにさまざまな困難な課題がございます」(野田首相)

 国会召集の翌日に開かれた民主党の両院議員総会。空席が目立つ会場に向かって、野田総理ら執行部は党内の結束を呼びかけました。

 「最後まで、衆参同志の皆さまの後押しを心からお願い申し上げます」(野田首相)

 しかし、出席した議員からは厳しい指摘も。
 「民主党、今もし選挙をやったら当然壊滅的な打撃を受ける。(解散について)どのような考えをお持ちなのか」(民主党・橋本勉衆院議員)

 ベテラン議員も現状を嘆きます。
 「与党になって、議員がどんどんどんどん減っていくのは、生まれて初めて。残念です」(民主党・渡部恒三最高顧問)

 民主党は今月中旬、小選挙区選出の議員に対し「政策活動費」の名目で現金300万円を配りました。離党を検討する議員を引き留めようという狙いもあったとみられますが、29日に離党届けを提出した熊田議員も、300万円を受け取っていたといいます。

 「財政的な支援もしましょう。『はい、しっかりやります。すぐ活動に入ります』。こう約束してくれたにもかかわらず、こういう問題が起きたのは、非常に残念」(民主党・輿石東幹事長)

 党執行部の怒りは収まりません。
 「300万円もらったばかりなのに、これじゃ泥棒と同じだ!!」(民主党執行部)

 民主党執行部は、熊田、水野両議員の2人について、離党届を当面受理せず、対応を先送りする方針です。
 「今国会中の(離党届の)処理はないのではないかという感じがする」(民主党・一川保夫参院幹事長)

 衆議院で与党の過半数割れが近づく中、民主党会派の数を減らしたく$J$$$H$$$&;WOG$b$"$k$h$&$G$9!#$5$i$K<99TIt$K$h$j$^$9$H!"L1e!"7'ED5D0w$,
 野田総理自らの呼びかけにもかかわらず離党を検討している議員はまだ複数いるとみられ、離党防止に打つ手が無いのが現状です。(30日18:19)

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