用事の無いところに行くのは案外難しいな、と以前用事が無いところへ行こうとして失敗した時(
参考)に思いました。
そもそも、『用事が無い』の定義が難しいのではないかと思います。
言葉の引用元は仕事という明確な基準があるのですが、無職の私にはその前提が成り立ちません。
「用事が無いところへ行こう」と思った時点で、それが用事になってしまう可能性があるのではないかと。
あ、私はよく理屈っぽいと言われます。自分でも(それがほぼ屁理屈であることも含めて)自覚しているのですが、どうにも止まりません。
そんな感じで屁理屈をこねまくった末、こんな結論に至りました。
「『かつては用事があったから頻繁に行っていたけれど、今は行かなくなった場所』ならば、用事の無いところだと言えるのではないか」
と。
以下、私の思い出をめぐる散歩にしばしお付き合いください。
 思い出とトラウマの街・虎ノ門
思い出とトラウマの街・虎ノ門私は4月まで、毎日虎ノ門に通勤していました。
しかし、ありがちな話ではありますが、リストラされてしまいました。
勤務先が不採算部門の取り締まりを強化する方針を打ち出し、まさに「もう明日から来なくていいよ」という状況でした。とはいえ、引継ぎはしなきゃいけなかったから即日とはいかなかったのですが。
そんなわけで、4月に辞めて以来会社には行っていませんし、その後リストラされた上司の送別会に参加して以来、虎ノ門にも行ったことはありません。
まぁ、会社に行ったところで私には仕事も居場所もないので当たり前なのですが。
そんなわけでして、現在私にとって最も用事が無い虎ノ門に来てみました。
私にとって用がないのはもちろん、虎ノ門(というか会社)にとっても私は用済みですから、いわば逆win-winの関係ですね!
すみません、win-winって言ってみたかっただけです。
そんな前置きはともかく、早速元職場へ行ってみましょう!
 ガラスに向かい側の建物が映りこむ
ガラスに向かい側の建物が映りこむ
多少イメージ画像風にお届けしておりますが、何だか不穏な空気が漂って参りました。
中を覗き込むと、こんな感じです。
 もぬけの殻、とはこういうことか。
もぬけの殻、とはこういうことか。
どうやら、8月で移転したようです。
そういえばまだリストラされる前に、「近々、もっと小さくて賃料の安い事務所に引っ越すらしい」という噂を聞いた気もします。
…不況だなんだと騒がれる世の中、こんなこともありますよね!
どっちにしてもセキュリティカードが無いから中は入れなかったし、外から写真撮るくらいしかできないならば、ここにあっても無くても同じことです!
 会社の近くに出来た分厚いたい焼きを売るお店も開いてない!と思ったら開店時間前だった。
会社の近くに出来た分厚いたい焼きを売るお店も開いてない!と思ったら開店時間前だった。
世知辛い世の中を嘆きつつ、
(2)へ続きます。