末期の癌患者ほど化学療法で病気が治ると楽観視していることが判明【米がん協会調査】

公開日時:2012年10月30日 14時00分 更新日時:2012年10月30日 14時00分
flickr_-_Honus_
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がんが進行し、もはや死と隣り合わせという深刻な状況の患者ほど、化学療法を受ければ病気が治るのではないかと楽観視していることがわかったという。

Dana-Farberがん協会とハーバード大学は、転移性の肺がん患者及び、進行した結腸直腸がん患者1,193人を対象に以下のような聞き取り調査を行った。ちなみに彼らはもはや化学療法の効果も期待薄というから、甚だ残酷な感がある。

  • 化学療法でがんが治ると思いますか?
  • 化学療法によって延命できると思いますか?
  • 化学療法によって何らかの効果が期待できますか?
  • 治療に関して良い点も悪い点も含め、医師は詳しく説明してくれましたか?

その結果肺がん患者の69%、結腸直腸がん患者の81%が化学療法によってがんが治ると信じていると答えたという。同時に予後を楽観している患者ほど、医師とのコミュニケーションが密であると認識しているらしい。

医師の説明が不明瞭なのか、それとも恐ろしい予後を知らされると、逆にありもしない希望にすがってしまうためなのか、症状が深刻である人ほど存外今後の治療に期待しているという。

くどいようだが、もはや化学療法の効果も期待できないほどがんが進行している場合、わずか数週間命をつなぎとめたとしても、副作用を含め払うべき代償はあまりにも大きい。

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