中日は29日、中村武志2軍捕手コーチ(45)の退団を発表した。後任にはOBの金田進氏(52)が9年ぶりに復帰することが濃厚。数年来の課題であるポスト谷繁の育成へ、その経験値に期待がかかる。
金田氏は1981年に中日に入団。91年に現役を引退し、96〜04年にバッテリーコーチを務めた。現在は球団スタッフとして、チームを支えている。
中村コーチは09年に就任。佐藤球団代表は「4年間やってもらって、ここでひとつ選手を新しい目で見てくれる人に任せたかった。長くやるとどうしても慣れが生じてしまうので」と説明した。
この日の朝、一足先にフェニックス・リーグで滞在していた宮崎を離れた中村コーチ。「キャッチャーの子たちも少しずつ成長しています。彼らが1軍で活躍する日を楽しみにしています。ドラゴンズが好きなので、また機会があれば、何らかの形で役に立ちたい」とコメントした。
◆次の舞台はロッテ
ロッテが1軍バッテリーコーチとして、中日の中村武志2軍捕手コーチを招へいすることが29日、明らかになった。同コーチはこの日、中日から今季限りで退団することが発表され、近日中にもロッテ入団が発表される。
中村コーチは中日時代の星野監督の下で正捕手に抜てき。横浜、楽天と3球団にわたって21年間、現役で活躍した。コーチとしても横浜(現DeNA)、中日などでバッテリーコーチを歴任。若手の育成に定評があり、伊東勤監督(50)が就任1年目のテーマとして掲げる「里崎の次の捕手を育てるのが急務」という思いと一致。白羽の矢を立てた。
ロッテは今季限りでコーチ8人を解雇し、後任探しを進めてきた。すでに、前ソフトバンクの立花義家打撃コーチ(54)、日本ハムの清水雅治外野守備走塁コーチ(48)の就任は確実。伊東監督は「意外とすんなり決まっている。強いチームをつくっていきたいという気持ちに変わりはないし、人選に間違いはないと思います」と中村コーチを含む、新スタッフに期待を込めた。
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