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伊 ブルドッグが知事選挙“候補”に10月28日 7時4分
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イタリアでは、政府が厳しい財政緊縮策をとる一方で、政治家が汚職などで摘発されるケースが後を絶たないことから、国民の間に政治不信が広がり、南部のシチリア島では、「こんな政治なら人間より犬に任せた方がましだ」と、犬を知事選挙の候補に見立てて投票を呼びかける運動が話題を呼んでいます。
イタリアのシチリア州で28日に行われる知事選挙で「候補者」に擁立されたのは、南部のファバーラで飼われているオスのフレンチブルドッグの「ステファノ」です。
もちろん、犬が本物の候補者になることはできませんが、「今のような政治なら人間より犬に任せた方がましだ」という怒りから、飼い主で地元の飲食店を経営するベナルドさんたちのグループが、ステファノに投票し、抗議の意思を示そうと呼びかけているのです。
ベナルドさんたちが市内にステファノの選挙事務所を開設し、選挙ポスターやチラシも作ったところ、全国紙にも取り上げられ、州のあちこちから賛同の声や問い合わせが寄せられています。
イタリアでは、政府が財政を立て直すため、増税や社会保障費のカットなどの緊縮策をとっていますが、26日にはベルルスコーニ前首相が巨額の脱税事件で禁錮刑の有罪判決を受けるなど、政治家の不祥事が後を絶たず、国民の間に政治不信が広がっています。
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