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2012年10月28日16時32分

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サンショウウオに悲しんだ 交雑種殺せず水族館満杯

写真:京都水族館で飼育されているオオサンショウウオの交雑種たち。餌の魚の切り身に数匹が群がった=京都市下京区拡大京都水族館で飼育されているオオサンショウウオの交雑種たち。餌の魚の切り身に数匹が群がった=京都市下京区

写真:京都水族館で飼育されているオオサンショウウオの交雑種。飼育員が差し出した餌に数匹が群がった=京都市下京区拡大京都水族館で飼育されているオオサンショウウオの交雑種。飼育員が差し出した餌に数匹が群がった=京都市下京区

 京都市下京区の京都水族館の展示プールに、鴨川から連れてきたオオサンショウウオ36匹がひしめくように展示されている。いずれも交雑種や外来種で、国の特別天然記念物に指定される日本固有種の保護調査のため捕獲したものの行き場のない「やっかいもの」たちだ。奥の水槽にもプールに入りきらない22匹がおり、さらに別の施設にも160匹が暮らす。貴重な生物なので安易に殺すこともままならず、市は多額の餌代を負担しながら頭を悩ませている。

 鴨川で急増する中国産と日本固有種の交雑調査に取り組む京都市が捕獲した。昨年度は125匹を捕獲。固有種は23匹で96匹が交雑種、6匹が外来種だったという。

 日本固有種が激減し、中国産との交雑が急速に進んでいることが判明したのは京都大の松井正文教授(動物系統分類学)らの調査がきっかけだった。1970年代にペットや食用で持ち込まれ、野生化したとみられる。

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