日本人向け買春紹介サイト、韓国に16種類

ソウル地方警察庁が摘発
日本人がサイトを通じ、韓国への買春ツアー同行者を募集

 「初めまして。福岡に住む会社員です。韓国でルームサロン(高級個室バー)みたいな所に一人で行くのはちょっと恥ずかしいので、気が合いそうな仲間を募集します。11月に訪韓予定です」

 これは先月24日、日本人を対象に韓国での買春をPRするウェブサイトに投稿された文章だ。「韓国での遊び友達募集」と題するこの文章には「私は11月3日の連休に行こうと思います」「私は三重県に住む会社員です。あなたの書き込みに賛同します」といったコメントが寄せられていた。互いに顔を知らない日本人たちが、このようにインターネット上で知り合い、韓国への買春ツアーを計画しているというわけだ。

 日本人を対象に、韓国への買春ツアーをPRするウェブサイトが登場している。かつて「キーセン(妓生=売春婦)観光」という名の下、旅行会社などを通じ買春目的で韓国を訪れた日本の男性たちが、今は何ら制約もなく、インターネットを通じて情報に接し、買春ツアーに出掛けているのだ。韓国への買春ツアーを紹介するサイトには、韓国の売買春文化をあざ笑うかのような日本人の書き込みもあふれている。韓国の恥ずかしい売買春文化の実態が赤裸々に暴かれているというわけだ。

 ソウル地方警察庁の国際犯罪捜査隊は最近、日本人を対象に韓国での売春をあっせんするウェブサイトが16種類あると把握し、このうち五つのサイトの運営者を逮捕するとともに、残る11のサイトの運営者の行方を追っている。

 日本人を対象に売春をPRする、あるサイトにアクセスしたところ「ルームサロン」「フルサロン(ルームサロンと売春用ラブホテルを一つのビルで同時に経営する風俗業)」「キス部屋」などの売春業者が詳しく分類されていた。ある日本人は「日本の風俗産業は衰退傾向にあるが、韓国はとても興味深い。フルサロンやルームサロン、キス部屋、あんまマッサージといった、この世に存在するあらゆる売春サービスを一度に体験できた」とコメントした。また、別の日本人は「ソウルは世界で最高だ」と書き込んだ。このサイトの運営者は「韓国料亭」に分類されたある売春業者について、半裸で韓服(韓国の民族衣装)を着用した女性の写真を掲載し「韓国の伝統料理と韓服姿の女性(の性的サービス)を同時に楽しめるのがセールスポイントだ」と説明した。

 このサイトには、まるで映画の感想を書くかのように、買春の体験談を書き込む掲示板も設けられていた。ある日本人は「韓国は価格が合理的なのがうれしい。マッサージやサービス、セックスまで含めて3万円程度かな。7カ月ぶりにソウルを訪れたが、とても有意義な旅行だった」とコメントした。さらに「私が韓国の風俗嬢に韓国語で『祖国を侵略した日本人に体を売って、どんな気分だい』と尋ねたら、すっかり顔色が変わり、とても怒った様子だった」という刺激的な文章も見られた。

 建国大身体文化研究所のキム・ジョンガプ教授は「このようなサイトは日本人に対し、韓国人を軽視、蔑視する材料を提供している。韓国に対する誤った認識を植え付ける役割を果たしているサイトは必ずや取り締まるべきだ」と指摘した。

 売買春の根絶を目的とする民間非営利団体(NPO)「ノット・フォー・セール」の代表で米国サンフランシスコ大教授のデービッド・バットストーン氏は今年7月に来韓し「後発開発途上国の貧しい女性たちが、金を稼ぐために売春に従事することが多い。韓国は1人当たりの国民所得が2万ドル(約159万円)を超える先進国であるにもかかわらず、売春が盛んだが、これは独特な現象だ」と語った。

ユン・ヒョンジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト