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日本の新型ロケット 来夏打ち上げへ
10月30日 5時11分

日本の新型ロケット 来夏打ち上げへ
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日本の主力ロケット「H2A」より規模が小さい新型ロケット「イプシロン」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、来年夏ごろの打ち上げを目指して開発のための試験や、発射場の整備を進めることになりました。

「イプシロン」は、JAXAが2年前から200億円余りをかけて開発している小型の固体燃料を使ったロケットで、打ち上げコストが高いことなどを理由に6年前に廃止された「M5ロケット」の技術を受け継いでいます。
29日、東京で記者会見が開かれ、プロジェクトマネージャを務めるJAXAの森田泰弘教授が、来年8月か9月ごろの衛星打ち上げを目指して開発試験を進めていることや、鹿児島県肝付町にある既存の発射設備をイプシロン用に改修していることなどを明らかにしました。
イプシロンの打ち上げ費用は、元のM5ロケットの半分の38億円程度に抑える計画で、コスト削減のため、打ち上げ前の点検作業をコンピューターで行う新しいシステムの導入も検討されています。
打ち上げにおよそ100億円かかる日本の主力ロケット、H2Aの10分の1ほどの打ち上げ能力ですが、軽くて小さい人工衛星を宇宙へ運ぶ計画です。
森田教授は「打ち上げシステムをシンプルにすることで、衛星を宇宙へ運ぶ機会の増加につなげたい」と話しています。

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