【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】2012年10月27日掲載紙面から
石原慎太郎都知事(80)が突如、辞職。近く“石原新党”を結成し、新党党首として次期衆院選の比例代表に出馬する意向を表明した。「たちあがれ日本」を母体とするとしているが、橋下徹大阪市長(43)の日本維新の会などとの連携、第三極結集も視野に入る。石原ウオッチャーとしても知られる元ジャーナリストの公益社団法人自由報道協会理事長の上杉隆氏と、本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏が石原氏の本音をズバリ指摘した。
藤本:石原都知事がついに新党結成を表明しました。任期途中の辞職には賛否はあるでしょうが、話題性は十分。上杉さんは本欄で以前からこの日がくることを予言していましたね。
上杉:このタイミングというのは正直、予想がつかなかったですが、小沢一郎氏(70)が代表の「国民の生活が第一」の結成パーティーの日にぶつけるというのはうますぎる。作家らしくストーリー展開できることといい、スタッフのメディアコントロールといい、石原軍団は天才的と言っていいのでは。それに、石原氏が後継知事に指名した猪瀬直樹副知事(65)を後押しする意味があります。突然辞めれば、対立候補の選挙準備が間に合わず、猪瀬有利の流れをつくれますからね。しかも、新党結成で世論も辞職を好意的に見てくれると踏んだのでしょう。絶妙のタイミングです。
藤本:そういえば上杉さんはずいぶん昔に著書「石原慎太郎『五人の参謀』」を出していますね。本棚でほこりをかぶってますが、もう一度読み返してみましょう。
上杉:いやいや、もう1冊買ってもらってもいいですよ(笑い)。ついでに、これも私の著作ですが自民党総裁に返り咲いた安倍晋三氏(58)の「官邸崩壊 安倍政権迷走の1年」や野田改造内閣で久々に脚光を浴びている田中真紀子文科相(68)の「田中真紀子の恩讐」「田中真紀子の正体」も売れているようですから、この際、在庫一掃セールということでよろしくお願いします。
藤本:我々の大先輩である猪瀬さんの「天皇の影法師」「ミカドの肖像」もお薦め。もっとも、政治家としての評価は別もの。石原知事は「こんな有能な副知事はかつていない」とまでベタホメしてますが、選挙では人柄も問われますからね。
上杉:副知事でありながら大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員を務めたりするのは、失礼ながらケジメがないというか、理解し難いものがあります。
藤本:そう。石原都政に批判的な作品は落選なんてことを疑われては賞の価値が損なわれる。
上杉:日本では新聞記者が平気な顔で政府委員になっていますが、これでは国家権力とマスコミの癒着を批判されても仕方がない。
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