水産庁九州漁業調整事務所は29日、漁業主権法違反(無許可操業)の疑いで、中国漁船「チォンロォトン16777」(500トン、18人乗り組み)を拿捕し、男性船長(48)を現行犯逮捕したと発表した。船長は担保金を支払い、28日に釈放された。
九州・山口沖での外国漁船の拿捕は今年5件目で、中国漁船は初めて。
逮捕容疑は27日午前、長崎県五島市玉之浦町の西約102キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、無許可で操業した疑い。
同事務所によると、拿捕された中国漁船は日中双方の漁船が操業可能な「日中中間水域」の境界線すぐ近くの日本のEEZ内で操業しており、パトロール中の水産庁漁業取締船が発見した。
拿捕された中国漁船は集魚灯で魚を集め、網で取る漁船で、タチウオなどを取っていた。