胎盤さまに捧ぐ。
「胎盤は、最後に、
赤ちゃんに、血液を送り込み、
その役目を終えると、
自分から、
身を剥がして出てくるという臓器です。
剥がれながら、
袋を裏返すようにして、
血が外に漏れないようになって
出てきます。
なんと始末のよい、
身の終わらせ方でしょう。」
「産むからだすこやかに」著おのさなえ
という本で、
助産師の片桐弘子さんが、
そんなふうなことを、
言っておられ、
とても印象的でした。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
今回のお産で、
わたしの中から出てきた胎盤。
思わずのけぞってしまうくらい、
ぶりぶりっと、
でっかくて、立派でした。
「こりゃ、なかなか出てこられないはずやわ~~。」
一目見て、納得。
しかし、
なるほど、
膜に包まれて、
ぼってりと、まとまり、
周りを必要以上に汚すことなく、すっきりと。
始末が良いとはこのことかと思いました。
それにしても、
これまでの胎盤の中で、
一番大きくて立派な胎盤でした。
最後のお産から、
6年以上もたっていて、
すっかり身体能力も衰えていたのにかかわらず、
生まれてきた赤ん坊が立派だったのも、
驚きでしたが、
こんな立派な胎盤が、
育っていたというのも、
本当に驚きでした。
この胎盤さんが、
わたしの子宮の中で、
これまでの、
わたしの辛かったこと、悲しかったこと、
腹立たしかったこと、怒り、ストレス・・・・
全部、受けとってくれてたんやなあ。
そして、
天音ちゃんを、
しっかり育ててくれてたんやなあ。
「胎盤さん、ありがとう。」
手を合わせました。
**
今回も、
なかなか出てこなかった胎盤さん。
お産の後の、あの晩、
私の胸の上には、
生まれたての赤ちゃんが、
眠っていて、
一見、何もかも終わって、
平和な光景だったんだろうけど、
私の中では、
引き続き、大変革の真っ最中で、
きゅう~~ん、きゅ~~~んと、
子宮が収縮し続けていました。
それは、役目を終えて、
ずっと共にあった、
一つの命が出て行った後の、
子宮さんの、
哀しい息遣いにも聞こえました。
そのたびに、
子宮をさすりながら、
「子宮さん、ありがとう。」
「胎盤さん、ありがとう。」って、
言いながら、
痛みを逃していました。
それは、陣痛の痛みとは違う、
何ともいえない、
寂しいような痛みです。
ふだんは、レモンくらいの大きさだという子宮が、
3キロほどもある赤ん坊と、
大きな胎盤を包み込むほど巨大化していたのが、
空っぽになってしまった今、
一生懸命、
役目を終えて、
もとの大きさに還ろうとしているのです。
「ありがとうねー。お疲れさま~。」
と、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
しかしながら、
わたしの胎盤さんは、
次の日も、
がっつりと、子宮にしがみついているのでありました( ̄◆ ̄;)。
(触ってみて、わかります。)
その次ぎの日も、
まだそこにしっかりとありました(^-^;。
その後は、
はるさんが、
詳しく書いてくれた通りです。
(わたし的には、「そんなんちゃうで~~。」と言う、
記述も、ちょっぴりありますけど。)
http://haruyanahibi.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-a24b.html
ちび助のときは、
自力で引っ張り出せたけど、
今回は、
へその緒をぎゅっと握って、
力いっぱい引っぱったのですが、
出てこなかったので、
はるさんに、お願いしました。
えらい、
執着心?吸着心の強い胎盤さんでした。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
そして、
はるさんが、
「やっ!!」と、
へその緒を引っぱって、
胎盤がずるっと出たときの、
あの、快感と言ったら!!
その瞬間、頭の中が真っ白になりました。
そして、
「ああ~~、すっきりしたあぁぁぁ~~~~っ!!」(≧∇≦)
と思わず、大きな声が出ました。
あんな、
すっきり感は、
もう、わたしの人生、
後にも先にも、無いでしょう。
ほんっとに、気持ちよかったです。あの瞬間。
ある意味、お産よりも!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
そして、
後で思いました。
これまでの、
辛かったこと、傷ついたこと、
腹たったこと、ストレス・・・
ずっと、溜め込んできたものが、
あのときに、
わたしの中から、胎盤と一緒に、
一気に、出て行ったのかなー。
(エイリアンみたいや。)
未練があるのか、
かなり、
出るのを渋っていたようだけど・・・・。
(それもなんだか私らしいかも。)
最後にはるさんが、
引きずり出してくれたんだよなー。
赤ちゃんは、自力やったけど、
後産の方は、
夫婦2人でおこなったお産や。
はるさんにも感謝。
「私たちは、生まれてから今までの、
心と身体の使い方の癖や緊張、
歪みや悲しみ、
コンチクショーなどを、
筋肉や、椎骨や、
特に、骨盤に溜め込んでいるのですが、
出産に伴う、
骨盤の大開きとともに、
それを、さっぱり「チャラ」にすることができるのです」
・・・と、
こちらは、
今、少しずつ読んでいる、
奥谷まゆみ著(←整体師さんです。) 「おんなみち」という本に、
書いてありました。
なんだか、
最高の浄化やな~。
こんな、すばらしいおまけ付きなんやー。お産って。
さっぱり、チャラになって、
手放して、
新しい私になれたんかなー、
というか、
骨盤や子宮が、ゆっくりと、
元に戻ってゆくのと同じ早さで、
今も、
一つ、一つ、
手放してゆく途中にあるような気がします。
ところで、
その立派な胎盤どうしたって?
もちろん、今回も、
○○ました。
産後の肥立ちのために、
これを○○ない手はありません。
最高級の栄養食品なんだそうです。
胎盤料理専門の、
ボスが、
料理(解体?)するとき、
(ボスよ、毎度、毎度のことながら、
胎盤の始末、ありがとうございます。)
小間使いたちは、
「オエーっ!」「オエーっ!」と、
言っていたらしいですが、
(胎盤様に、失礼なっ!(-ε-)
ナンバー2&3は、
うまいうまいと言って○○たらしいです。
さすがにお弁当には入れませんでしたが、
ナンバー2が、
お山の学校で、
「胎盤○○たでー。」と、
若い女のセンセイに言うと、
「えーーっ!Σ( ̄ロ ̄lll)」
「○○られるのーーーっ?∑(゚∇゚|||)」
「どうやって○○るのーーーっ?(lll゚Д゚)」
と、言われたそうです。
そりゃ、びっくりしはったことでしょう。
ちなみに、
最近は自宅分娩の場合でも、
処置費を払って、
助産師さんに引き取ってもらう決まりなんだそうですね。
自分の身体の一部やのに、
なんで、お金払ってまで、
よそに渡さなあかんの?と
思ってしまいます。
よそ様に迷惑かけないかたちで、
好きにさせてくれたらいいのに。
○○ないにしても、
畑や土に還して、
記念に何か樹の苗を植えたりとか、
可愛がっているペットにあげるとか??・・・って、あかんかー?
プライベート出産。
つまり、
医師や助産師の介助無しに、
自分らだけでおこなったお産・・・
ということで、
ちび助のときと同じく、
今回も、
法務局のお役人さんたちが、
「ほんまに、あんたのとこの子かいな?
どこぞで、もらって来たり、
拾ってきた子とちゃうやろな?」と、
確認のために、
根堀り、葉堀り、調べにきたのですが、
そのときのために、
一通りの証拠写真を撮っておきました。
胎盤の写真も、ばっちりあるのですが、
あまりにも、
グロテスクなので、
アップするのは、やめときましょうね。
・・・・と言うわけで、
お産にまつわる話を、
ぼちぼち書くつもりにはしているのですが、
まずは、
胎盤様の話になりました。
あしからず。
追伸★
「私は、お産も経験してへんし、
いつまでたっても、
チャラにできひんのかいな?」
と思われる方、
大丈夫みたいです。
女の人は、
生理をうまく迎えられたら、
そのたびに、
いろいろなものを、チャラにして、
リセットできるそうです。
それから、
めでたく、生理を卒業された大先輩の方々。
その方たちは、
正しい身体の使い方ができていれば、
また、違ったかたちで、
豊かな人生を謳歌できるように、
身体というのは、
ちゃーーんとできているそうです。
これも、
奥谷まゆみさんの本に、
書いてありました。
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コメント
家は2回とも 夫が庭のりんごの老木の下に穴掘って埋めたけど,
後々に 木が虫やらで弱って切り倒す事になってしまった!
お隣さんは冷凍しといてブルベリーの木を植える時に肥やしにいれはたけど、ブルベリー枯れたし。。。。
肥やしにせんと食べといたら良かったなあ。。。
ちなみにお隣さんとこの胎盤は梅酢みたいな美しい紅色でした。
投稿: くるみ | 2012年3月 6日 (火) 16時51分
私は2回とも帝王切開だったので、胎盤を見たことがありません。
胎盤さま、見たかったな…
今度は自然なお産をしたいです。
投稿: ラニ | 2012年3月 6日 (火) 23時09分
*くるみちゃん、
埋めたところに、記念樹を植えるのは、
理想的やなーと思うけど、
枯れちゃったら、残念やなーー。
くるみちゃんとこ、
お隣同士で、自宅出産って、珍しいね。
自然派の人がけっこう住んでいて、
楽しい地域やね~~。
ミールトレイン・・・やったっけ?
あのアイデアも、とっても素敵やわ。
*ラニさん。
帝王切開でしたか。
わたしの友達で、
一人目が帝王切開だったけど、
2人目、3人目は、
病院の敷いたレールの上を行かされるのは、
もう嫌だと、
一生懸命、身体作りをして、
プライベート出産された夫婦がいます。
プライベート出産までせずとも、
病院ででも、
産道を通って赤ちゃんが出てくるお産が、
いつかできたらいいですね。
望みはありますよ!
投稿: ユミエ | 2012年3月 7日 (水) 21時03分
義理の妹も○○たって言ってました。おいしかったって!
私はちょっと無理なので、手を合わせるだけにします。
それにしても法務局の人が確認に来るなんてビックリしました。昔はみんな家で産んだのに、そんなご時世なんですねぇ。
投稿: すぎもと | 2012年3月 8日 (木) 03時02分
天音ちゃん(^u^)ご出産おめでとうございます!
もしや、そろそろかな〜とみてみたら、もう出てきてはったのですね〜
無事すてきなお産さすがですね♪
私も5月くらいにお産できる予定です〜
どうなりますやらですが、始末のよい胎盤の話とか聞けて
ありがたい気持ちになれました。
またどこかで逢えるの楽しみにしてま〜す♪
投稿: まどか | 2012年3月 8日 (木) 20時27分
わたしの友人にも、前回は帝王切開やったけど、
その次は、自然出産された方、何人もいはりますよ~。
ラニさん~!
ゆみえさん。前回の3回のお産だけでも、
大満足なお産やったんやろうな~・・と、
想像してたけど、今回はまさにまさに、大・大満足な、
お産やったんやね~♪!!
わたしは、2回とも、
コドモタチがでてきたあとに、
助産師さんが、おなかを何度か、ぎゅっぎゅっと、
押してくださったら、胎盤さんが、
出てきてくれはったような記憶が・・
そうやって、自然に出てきてくれるのを、
待つ時間っていいね♪
わたしもまた、出産できる機会があれば・・(あるのか?(笑))
そうやって、自然と出てくるの待ってみたいな♪
投稿: ひよ | 2012年3月 9日 (金) 05時59分
ユミエさん ひよさん ありがとうございます!
前回の帝王切開からもうすぐ6年が経ちます。
手術後に死にそうになって、もう帝王切開は怖くて…
身体を整えたら、自然分娩出来るかな?
ダイエットしなきゃだけど^^;
投稿: ラニ | 2012年3月12日 (月) 09時30分
ゆみえさん、大浄化おめでとうございます!!&あまねちゃん、はじめまして♪
ひさしぶりにお邪魔したら、もう大きくなっちゃてる~♪
我が家の美羽さんはあまねちゃんと1年ちがい、一歳おねえちゃんです^^
何の不安もなく、この世に生まれてきました~!!うふっ♪って感じですね。
またお会いしたいです~♪
投稿: BADEN | 2012年3月12日 (月) 10時57分
*まどかちゃんも、またお産ですか!それは、それは、おめでとう!なんだかもう2人目なんて、すごーーい。5月だなんて、とってもいい季節のお産やね。またどこかで会おうねー。
*ラニさん、身体を整えることは、今日からでもできることだよー。食べるものを選んで、冷やさないこと。わたしが続けてたのは、このくらいやわ。でも食べるものは、ときどきハメ外すけどね。
*BADENさ~~~ん。ありがとうーー!!あの夏の日、
わたしの子宮をクレンジングしてくださったんよねーー。あのときの、心細い気持ち、今でもはっきり覚えています。あのときの、小さな小さな命が、こんなおでぶちゃんになりました。奇跡ですね。小さな花が咲いてるイメージって言ってくれはったけど、ほんと、かわいい女の子が生まれてきたわ~~。ありがとうね。天音ちゃんも、何の心配もなく生まれて来たんかなー。
投稿: ユミエ | 2012年3月14日 (水) 21時13分