2時間ほど経った時、陣痛のような痛みを感じ、私は主人に手伝ってもらい体を起こして、用意しておいた洗面器にまたがりました。
陣痛のような痛みと共に、胎盤がニュルッと出てきました。
出てきた胎盤はとてもしっかりした立派な胎盤でした。形を見るとちぎれている所もなく、無事全部出てきたのがわかりました。
胎盤は産後の滋養にとても良く、食べる人もある様ですが、私は食べる勇気がなかったので、次の日に主人に庭に埋めてもらいました。
その後、主人に用意しておいてもらった鋏で、私と赤ちゃんのへその緒を切ってもらい、たこ糸で結んでもらいました。
無事に産後の処置も終え、疲れて寝てしまった娘の横で、私も赤ちゃんと休むことにしました。
主人はお風呂の掃除をしてから寝床につきました。
妊娠中から一番気にしていたことが、出生届の申請です。
無介助出産は立会いの先生がいないので、自己証明となり、なかなか申請が大変だということを聞いていました。
主人は私が妊娠中に、市役所に問い合わせ、無介助出産をすることを伝え、どのような書類があればスムーズに申請することができるかということを聞いておいてくれました。
出生届の申請に必要な物は、出産についての申述書、出産直後のへその緒が繋がっている写真、授乳中の写真、妊娠中のお腹の大きい時の写真、そして生まれた時刻の写真です。
主人は次の日から申述書を夜遅くまで書き、提出しに行ってくれました。
申述書を提出しても、なかなか出生届の受け取りの許可が下りるのは大変で、何度も法務局から電話が入り、色々な質問を受け、また法務局の方が家まで来られ、夫婦別々に面接されました。
約1ヶ月後、無事出生届が受理されました。 やっと認められた時はホットし、嬉しかったです。
この出産を通して、夫婦の絆が強くなったように思います。
主人の手助けがなければどうなっていたのかと、一人で無事産めた自信はありません。
私の無介助出産の夢を叶えてくれ、そして全面的にサポートしてくれた主人には本当に感謝しています。
この出産を通し、出産前よりも自分に自信が持てるようになりました。そしてこれからの人生も自信を持って生きていくことができると思います。
赤ちゃんが産まれるとそのかわいさによって、出産の辛い経験や痛みは忘れてしまうと思います。
本来出産とは痛くも辛くもないものだと思います。出産に対するマイナスのイメージを持たず、本当にリラックスして体の力を抜いた時、赤ちゃんは自分の力でスムーズに出てきてくれ、そしてお母さんにとってもお産を通して宇宙と一体になれる、とても気持ちがよいものらしいです。
私はまだ気持ちがいいお産は経験していませんが、二人目のお産は本当に楽で静かなお産でした。
そして何より、恥ずかしい思いは一切せずに済んだことがとても幸せでした。
お母さんにとって幸せなお産は、産まれてくる赤ちゃんにとっても幸せな誕生です。
自然出産が増え、素敵なお産を経験される方が増えることを願っています。
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