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避難生徒も参加 中学校で文化祭10月27日 18時1分
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原発事故の影響で今も多くの生徒が避難している福島県広野町の中学校で、27日、2年ぶりに文化祭が開かれ、学校に生徒たちの歌声が響きました。
原発事故のあと一時、「緊急時避難準備区域」に指定された広野町の広野中学校は、ことし8月に授業が再開され、27日は2年ぶりに元の校舎で文化祭が開かれました。
放射能への不安や親の仕事の都合などから、8割以上の生徒が今も戻れず、30人ほどでの開催になりましたが、中学校の体育館には、町外に避難している生徒や保護者100人余りが駆けつけました。文化祭では、学年ごとに、介護施設などでの職場体験や、授業で学んだことをスライドと寸劇を交えながら発表しました。
そして、震災からの復興と、避難している同級生たちが学校に戻ってくることを願って、生徒全員で「故郷」を合唱しました。
集まった保護者たちは、熱心に歌声に聞き入り、拍手を送っていました。
3年生の女子生徒は「復興の1歩になったと思います。避難している同級生に今の広野中学校の姿を伝えられたのでよかった」と話していました。
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