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警戒区域 動物との衝突事故相次ぐ
10月26日 4時9分

警戒区域 動物との衝突事故相次ぐ
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福島県の原発事故の警戒区域内で、一時的に立ち入った住民などの車が、野生化した牛やいのししと衝突する事故が30件以上相次ぎ、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと、福島県の原発事故の警戒区域内では、一時的に立ち入った住民や除染の作業員などが乗った車が、野生化した牛やいのししと衝突する事故が、去年の7月以降、5つの町と村で合わせて31件起きています。
いずれも、車に乗っていた住民らにけがはないものの、車10台が大きく壊れ、12頭の牛やいのししが死にました。
事故はほとんどが夕方から夜に起きていて、事故に遭った人は「警戒区域の中は街灯や住宅の明かりがほとんどないため、道が暗く、動物に気付かなかった」と話しているということです。
福島県は、わなを設置するなどして野生化した牛の捕獲にあたっていますが、区域内には今もおよそ300頭の牛が残っているとみられ、警察は25日、警戒区域内の全域に交通事故の多発警報を出しました。
双葉警察署の清川俊彦署長は「牛は車が来てもよけてくれないので、夜間は特にスピードを落として走行してほしい」と話しています。

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