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男性の薬服用 妊娠した子どもへの影響は
10月29日 7時22分

男性の薬服用 妊娠した子どもへの影響は

男性が飲んだ薬が妊娠した子どもにどう影響するのか、医師や薬剤師が意見を交わすシンポジウムが開かれ、「薬の影響についての男性患者のデータが少なく、子どもを望む患者にどう対応すればいいのか悩んでいる」といった意見が相次ぎました。

シンポジウムには医師や薬剤師などおよそ300人が参加しました。
この中で妊娠と薬の影響について研究している村島温子医師は、「薬の中には、“服用している男性は妊娠を避ける”などと書かれているものもあるが、調べてみると海外の研究で妊娠への影響が少ないことが分かっているものもある」と指摘しました。
また参加者からは「海外の情報が医療機関で共有化されていない。また、薬の影響についてのデータが不足していて、子どもを望む男性患者への対応に悩んでいる」といった意見が相次いでいました。
日本には妊娠と薬について研究したり、患者からの相談に当たったりする機関がありますが、研究やデータの収集は女性が中心で、男性への取り組みが遅れているということです。
妊娠と薬情報センターの村島温子医師は、「男性患者に対するデータは日本にはほとんどない。データを集め、全国の医師や薬剤師と共有化していくことが必要だ」と話していました。

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