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地方
薩摩川内市長に岩切氏再選 「原発再稼働」地元の意思示された 鹿児島
2012.10.29 00:44
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もちろん岩切氏には勝算もあった。原発停止後、地域経済は疲弊し切っており再稼働を求める声は強まりつつあったからだ。労組などが加盟する地元最大の反原発団体「川内原発建設反対連絡協議会」も独自候補擁立を断念し、共産党推薦の山口氏に相乗りした。
反原発派は7月の鹿児島県知事選でも現職の伊藤祐一郎知事に大差で敗れており、岩切氏は「地元の民意を示す絶好のチャンスだ」と考えたようだ。
岩切氏に勇気づけられて再稼働容認派は次々に声を上げ始めた。川内商工会議所の田中憲夫会頭「原発は27年間、地域経済に組み込まれてきた重要な存在だ」と断言。45施設が加盟する市ホテル旅館組合の福山大作組合長は「再稼働の見通しが立たずみんな経営が行き詰まっている。すでに2軒は廃業しました。民主党の政策はあまりにも常識外れ。1日も早く再稼働にOKを出してほしい」と訴えた。
とはいえ、市長選で勝利しても、もはや死に体となった野田佳彦内閣に原発再稼働にGOサインを出す余力は乏しい。
川内商議所の岩下晃治専務理事は「市長選は国に私たちの意思を突きつけた。でも最終的に国が『動かす』と言わなければ前に進まない。芯がぶれている民主党政権にその覚悟があるとは思えないし、次の政権まで待つしかないんですかね」と厳しい表情。すっかり人通りの途絶えた太平橋通り商店街振興組合の幹部はこうぼやいた。
「商店街は原発停止でガラガラですよ。民主党政権ではもうどうしようもない。とにかく一刻も早く解散してほしい…」
▽薩摩川内市長選開票結果
当 44816岩切 秀雄 無現
9978山口 陽規 無新
(選管最終)
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