岡田克也幹事長は25日の定例記者会見で、24日投票の統一地方選挙後半戦の結果について、「前半に引き続いて厳しい結果となった。この結果を真摯に受け止めて都道府県連で総括し、全国幹事長会議でしっかりと反省・総括を行いたい」と述べた。

 岡田幹事長の発言の概要は以下の通り。

 昨日統一地方選後半戦が終了した。前半に引き続いて厳しい結果となった。この結果を真摯に受け止めて各都道府県連において総括を行い、全国幹事長会議でしっかりと反省・総括を行いたいと思う。

 今回の結果だが、公認候補という観点で見ると、例えば市議は善戦したと思うが、区議は数を減らす結果になった。市区町村長で見ると民主党が推薦した候補者は、自民党とのダブル推薦もあるが、26人推薦して18人が当選。津と大分と別府という事実上の推薦も加えると29人のうち21人が当選、8人が落選した。自民党は40人推薦して31人が当選。自民党と比べると、東京都の区長の場合、現職の自民党候補に対して民主党が新人で挑んで破れるケースが目立った。

 市議・区議では、区議は民主党は数を減らしたが市議は374人が389人に15人増やした。全体では8024人から7104人と1千人近く全体の定数が減り、各党とも市議を減らす中で民主党が15人とはいえ増やしたことは健闘と言える。

 もちろん一部のメディアが伝えるように当選率という観点でいえば低かった。いろいろな観点から評価は変わってくる。概して言えば都市部で十分な結果が期待できなかった。

 こういう結果について十分に総括しなければならないと思っている。今後県会議員を増やしていくためにどういう方法をとるかも合わせて検討していかなくてはならない。残念ながら党の今の状況もあったにせよ、なかなか候補者が増えない。候補者をかなり立てたところと、数人しか候補者がいないという県連に二極化している。そういったことをどう考えるのか。

 三重県では、推薦候補や、推薦にもならないが会派を同じくする人々をくくって地域政党として増やしてきた。今回も全員が当選した。過半数には若干届かなかったが第1党だ。このように必ずしも公認にこだわらない方式もある。どういうやり方が地方組織を強固にしていくのか、いくつかのパターンを考えていくべきではないか。また、知事については、例えば1回目に民主党が強力に推して当選しても、2回目にはオール与党という場合がある。党本部として相乗りを認めないので、自民党が推薦してくれば民主党は推薦できない。そのようなケースをどう考えるかといったことも含めてよく検討していきたい。