パワーハラスメントに
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パワーハラスメントの定義
「職場において職権などの力関係を利用して相手の人格や尊厳を侵害する言動を繰り返し行い、精神的な苦痛を与えることにより、その人の働く環境を悪化させたり、あるいは雇用不安をあたえること。」(中央労働災害防止協会発行「パワーハラスメントの実態に関する調査研究報告書」平成17年8月)
他の社員の前で必用以上に怒鳴る |
一人を呼び出して必用以上に怒鳴る |
机や壁をたたいて脅かす |
仕事を与えない |
復職させない |
仕事を妨害する |
辞めさせると脅かす |
昇進を妨害する |
能力や実績を不当に低く評価する。 |
サービス残業を強要する |
責任を押し付ける |
えこひいきする |
上司のやり方を強制する |
仕事のやり方や結果を否定する |
合理的理由無く休みを取らせない |
休みを強要する |
他の人と態度や扱いが違う |
合理的でない異動や転勤を強要する |
宴会や社員旅行を強制する |
不法行為を強要する |
必用なものを隠す |
肉体的な暴力をふるう |
人格を否定する |
無視する(挨拶しない。返事しない) |
ねちねち嫌味をいう |
孤立させる |
病人扱いする |
噂や中傷を流す |
執拗にからかう |
執拗に冷やかす |
こんな行為がパワーハラスメントになります。
パワーハラスメントかな?と思ったときにやっておくこと
- 記録をつける。(出来事が起きた日時・場所・相手などを特定し、具体的に記入する)
- 体調不良(胃痛・不眠・など)がおきたら、病院に行き、診断書をもらっておく
- 肉体的暴力を受けたら、すぐに病院に行き診断書をもらっておく。傷害箇所の写真も撮っておく。
- 同僚など、回りの人に相談する。
- パワーハラスメントした上司のさらに上司に相談する。
- 第3者に出来事の記録を見せて、客観的に判断してもらう
- 心に不調を感じたら、無理せずに休養を取る
パワーハラスメントを無くさせるための交渉のポイント
雇用主には、労働者が健康で働くための安全に配慮する義務があります。パワーハラスメントを放置することは安全配慮義務違反に該当します。
パワーハラスメントの結果、うつ病などの疾患にかかった場合、労働災害の疑いがあります。労災認定審査請求の準備も含めて交渉しましょう。
不法行為の場合は、通報制度も利用しましょう。
肉体的な暴力は、パワーハラスメントの範囲を超えて、傷害事件の可能性もあります。
民事・労働法違反、さまざな方向から、検討が必要です。
パワーハラスメントの背景には、ノルマに追い立てられていたり、管理職への成果が大きく求められていたり、成果主義賃金の弊害によることも多々あります。
原因の根本はどこにあるのか、同僚と相談し、会社の労務政策の変更を促す事が一番の予防につながることもあります。
何よりも必用なのは、職場の「ともに働く仲間」としての視線です。職場でパワーハラスメントを受けている人がいたら、人ごとだと思わずに、助け合うことでパワーハラスメントは無くすことも、予防することが出来ます。必要に応じて、ご相談ください。
パワーハラスメントによる精神疾患も、労災認定基準に加えられています。