民主党の衆院選富山3区の支部は2日、衆院選挙制度改革により小選挙区定数が「0増5減」となった場合、定数が3から2に減る福井県の候補者を富山3区へ選挙区替えすることができないか、党本部に調整を要請した。
富山3区は高岡、氷見、砺波市など県西部のエリアで、現職は自民。次期総選挙に向け候補者選定を進めてきたが、調整は難航し、決まっていない。他県からの選挙区替えの打診は異例といえる。
取材に対し、福井県連代表の糸川正晃衆院議員は「0増5減が決まった際にはまず県内で調整するに尽きる。富山県連と話はしていないし、同支部とも話をするつもりはない」と説明。福井県連として要請を受け入れることはないとした。
要請したのは、民主党富山県第3区総支部の山上正隆総支部長代行(県議)ら2人で、党本部選対事務局の担当者が対応した。福井県の現職衆院議員ら複数の個人名を挙げ、党本部に調整を求めたという。取材に対し、個人名は明らかにしなかった。
事務局は福井県内の選挙区事情や、0増5減の法案の行方が決まっていない点を挙げ「話の進めようがない。まだ、その段階に至っていない」と説明したという。