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できごと
【大阪から世界を読む】中国「赤い資本主義」の限界 製造スマホで盗聴?…不透明さに世界が警戒強める
中国が最高実力者、鄧(=登にオオザト)小平(とう・しょうへい)氏のもと、改革開放という名の資本主義導入を始めて30年がたつ。木に竹を竹を接(つ)ぐ実験は驚異的な経済成長をもたらしたが、身体と稚拙な振る舞いのギャップも今までにないほど大きくなっている。
スパイ行為の危険性
米下院情報特別委員会は10月8日、中国を代表する大手通信機器メーカー「華為技術(ファーウェイ)」と「中興通訊(ZTE)」に関する調査結果を発表した。1年にわたる多角的な調査は「両社製の部品を使うとスパイ行為にさらされる危険がある」という報告書にまとめられた。
報告書は両社製品を政府の通信システムから排除することや、民間企業にも購入の自粛を求め、両社による米企業の買収を阻止すべきだと結論づけた。
「悪意ある目的のため、中国は両社を利用する手段も機会も動機もある」と記し、事実上の締め出しを求める非常に厳しいものだ。
華為技術は人民解放軍の技術者だった任正非最高経営責任者(CEO)が興し、一代で世界的な企業に育て上げた。いまや業界第一位スウェーデンのエリクソンをもしのぐ勢い。委員会が問題にしたのは中国政府の便宜供与と見返りだ。
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