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できごと
【大阪から世界を読む】中国「赤い資本主義」の限界 製造スマホで盗聴?…不透明さに世界が警戒強める
中国企業への警戒が世界で高まっている。米議会は通信大手2社の政府システムからの排除を求め、カナダでは石油開発企業の買収に批判が殺到。英国では売却される原子力発電所建設事業への入札に、安全保障の懸念が高まった。経済大国の企業と思えぬ振る舞いに加え、取引上の「透明性」は全くない。各企業の背後に見え隠れするのは中国共産党の存在で、それこそが中国進出のリスクの正体でもある。日本も含め各国による「赤い資本主義包囲網」は形成されつつある。(坂本英彰)
経済大国にふさわしくない幼稚な振る舞い
「欠席は全く適切なことだった」
中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)外相の説明は、世界各国に対する少しの配慮もなかった。中国は今月、東京で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に、財政相も中国人民銀行総裁も参加しなかった。尖閣問題への対抗措置だが、日本開催は以前から決まっていたことだ。
「美しい季節の東京で重要な問題を議論する素晴らしい機会を逃した」
ウイットの効いたラガルドIMF専務理事に比べると、その行動は荒っぽさが際立つ。世界経済の行方を討議する場に2国間関係を持ち込んで平然としている姿は、世界第2位の経済大国にふさわしいものではない。
(次のページ)人民解放軍の技術者が…
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