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経済
【経済裏読み】凍え死ぬ!冬の電力不足、政府の無責任で北海道に「総量規制」危機
関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の稼働で、関電管内の冬の電力需給は逼迫(ひっぱく)を免れる見通しだ。だが、大飯原発以外の再稼働が進まぬ中で、冬に需給が本格化する北海道電力管内では、住民の生命にかかわる需給問題が深刻化している。東京電力福島原発事故から1年半。その間、電力問題ひとつ解決できない政府の元では、国民生活の安定などとても望めない。
関電管内では今冬、最大電力需要に対する供給余力を示す予備率が最も厳しい2月で4・1%となり、安定供給に必要とされる3%を上回る見通しだ。関西広域連合は独自の節電目標の策定を検討しているが、東日本大震災以降、夏・冬と続いてきた数値目標付きの節電という息苦しさから解放されるのは喜ばしい。
余力なし、命かかわる北海道の節電
しかし、北海道電管内ではピーク電力の削減だけでなく、使用電力量そのものが供給電力量を上回り、フル稼働しても1日に必要な電力量が供給できない「アワー不足」の問題も取りざたされ、1日を通じて消費電力の抑制を義務づける「総量規制」も検討されている。
「道内の冬の節電はまさに命の問題だ」
北海道の高橋はるみ知事は10月12日、枝野幸男経済産業相に需給見通しの早期策定を求めた。石油やガスを使った暖房機器も、近年は電気がなければ作動しないだけに、地元の危機感は強い。
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