五輪特集【女子マラソン】日本勢、2大会連続で入賞逃す 「金」はゲラナ2012.8.5 22:21

陸上

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【女子マラソン】
日本勢、2大会連続で入賞逃す 「金」はゲラナ

2012.8.5 22:21 マラソン
2時間27分16秒の16位でゴールした木崎良子=マル発着周回コース(撮影=森本幸一)

2時間27分16秒の16位でゴールした木崎良子=マル発着周回コース(撮影=森本幸一)

 ロンドン五輪の第10日、女子マラソンを行い、エチオピアのティキ・ゲラナが2時間23分07秒の五輪新記録で金メダルを獲得した。銀メダルは、昨年の世界選手権も「銀」だったケニアのプリスカ・ジェプトゥーで、2時間23分12秒。銅メダルは、自己ベストを上回る2時間23分29秒と健闘したロシアのタチアナ・ペトロワが獲得した。

 日本勢は、木崎良子(ダイハツ)が2時間27分16秒で16位、尾崎好美(第一生命)は2時間27分43秒で19位。重友梨佐(天満屋)は中盤以降大きく後れを取り、2時間40分06秒の79位。日本勢は前回の北京五輪に続き、入賞も逃す惨敗に終わった。

 レースは激しい雨が打ちつける中、幕を開けた。日本勢3人は一時、先頭集団の前方についたが、25キロを過ぎると、ケニア、エチオピア勢などの集団についていくことができなかった。

 悪天候や、「悪魔のコース」といわれる難コースの影響からか、メダル候補だったロシアのリリア・ジョブホワや地元英国のマーラ・ヤマウチら11人が途中棄権した。

高橋尚子さんの話

「本当に残念。ケニア、エチオピア勢が有利と分かっていたが、もう少し入賞ラインで戦ってほしかった。スピード化を重視するあまり、練習量が少ないことが気になる。北京五輪を境に、けがのリスクを恐れるようになったのも要因だと思う」(共同)

山下佐知子コーチの話

「力不足としか言えない。惨敗だと思う。戦略、戦術は間違っていなかったと思うが、力がなかった」(共同)

武冨豊コーチの話

「3人で2時間25分前後で入賞しようという目標があったが、できなかった。優勝タイムも、入賞ラインも予想どおりだが、力がなかった」(共同)

河野匡コーチの話

「この成績を厳しく受け止めないといけない。取り組み自体は間違っていないが(2時間)25分台を出さないと厳しい。もうワンランク上の強化をしていかないと。マラソンも厳しい時代に入った」(共同)

このニュースの写真

2時間27分43秒の19位でゴールする尾崎好美=マル発着周回コース(共同)
2時間40分06秒の79位でゴールした重友梨佐=マル発着周回コース(撮影・森本幸一)
2時間23分7秒で優勝したエチオピアのゲラナ=マル発着周回コース(共同)
16位でゴールした木崎良子=マル発着周回コース(撮影・森本幸一)
「セントポール寺院」前を駆け抜ける重友梨佐=マル発着周回コース(撮影・川口良介)
先頭集団から遅れた木崎良子(左)と尾崎好美(右)=マル発着周回コース(共同)
15キロ付近を走る尾崎好美(手前右)と重友梨佐(左端)=マル発着周回コース(共同)
沿道に掲げられた日の丸の前を通過する木崎良子=ロンドン(撮影・川口良介)
14キロ手前、テムズ川沿いの道路を走る尾崎好美、重友梨佐ら先頭集団=ロンドン(門井聡撮影)
ビッグベン前を折り返す尾崎(右から3人目)ら=マル発着周回コース(共同)
ビッグベン前を通過する選手=マル発着周回コース(共同)
「マル」を抜け市内へ向かう選手ら=ロンドン(撮影・川口良介)
女子マラソン ビッグベンの前を駆け抜ける重友梨佐(手前中央)ら=ロンドン(門井聡撮影)
先頭集団の尾崎好美=ロンドン(撮影・森本幸一)
陸上女子マラソン スタートする選手たち。中央は重友梨佐=ロンドン(撮影・森本幸一)

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