陸上
【女子マラソン】日本勢、2大会連続で入賞逃す 「金」はゲラナ
ロンドン五輪の第10日、女子マラソンを行い、エチオピアのティキ・ゲラナが2時間23分07秒の五輪新記録で金メダルを獲得した。銀メダルは、昨年の世界選手権も「銀」だったケニアのプリスカ・ジェプトゥーで、2時間23分12秒。銅メダルは、自己ベストを上回る2時間23分29秒と健闘したロシアのタチアナ・ペトロワが獲得した。
日本勢は、木崎良子(ダイハツ)が2時間27分16秒で16位、尾崎好美(第一生命)は2時間27分43秒で19位。重友梨佐(天満屋)は中盤以降大きく後れを取り、2時間40分06秒の79位。日本勢は前回の北京五輪に続き、入賞も逃す惨敗に終わった。
レースは激しい雨が打ちつける中、幕を開けた。日本勢3人は一時、先頭集団の前方についたが、25キロを過ぎると、ケニア、エチオピア勢などの集団についていくことができなかった。
悪天候や、「悪魔のコース」といわれる難コースの影響からか、メダル候補だったロシアのリリア・ジョブホワや地元英国のマーラ・ヤマウチら11人が途中棄権した。
高橋尚子さんの話
「本当に残念。ケニア、エチオピア勢が有利と分かっていたが、もう少し入賞ラインで戦ってほしかった。スピード化を重視するあまり、練習量が少ないことが気になる。北京五輪を境に、けがのリスクを恐れるようになったのも要因だと思う」(共同)
山下佐知子コーチの話
「力不足としか言えない。惨敗だと思う。戦略、戦術は間違っていなかったと思うが、力がなかった」(共同)
武冨豊コーチの話
「3人で2時間25分前後で入賞しようという目標があったが、できなかった。優勝タイムも、入賞ラインも予想どおりだが、力がなかった」(共同)
河野匡コーチの話
「この成績を厳しく受け止めないといけない。取り組み自体は間違っていないが(2時間)25分台を出さないと厳しい。もうワンランク上の強化をしていかないと。マラソンも厳しい時代に入った」(共同)