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心に悪影響か、消灯後に携帯でメールや通話 中高生対象の調査

2012/10/28 19:09
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 中高生約1万8千人を対象にした大規模調査で、夜間、消灯後にメールや通話のため携帯電話を使う頻度が高いほど、心の健康状態が悪い傾向がみられるとの結果を、東京都医学総合研究所の西田淳志主任研究員(精神保健学)らのグループがまとめ、28日までに英国の専門誌に発表した。

 西田主任研究員によると、中学生の場合、携帯電話を消灯後に使う生徒は睡眠時間が短くなっており、睡眠不足が心の健康度低下につながっている可能性が浮かんだ。子どもの「ケータイ依存」が問題となる中、メンタルヘルスの観点から警鐘を鳴らすデータとして注目される。

 グループは2008~09年に三重、高知両県の中高生を対象に生活状況や精神状態を把握するアンケートを実施。今回はその際のデータを基に、消灯後の携帯電話の使用頻度と、心の健康の関係に着目して分析した。

 「自分は役に立たない人間だと考えたことはあるか」「していることにやりがいを感じるか」などの質問への回答を国際的尺度に基づき点数化。

 基準値より点数が低く「不健康群」とされた生徒の割合を統計処理し、(1)消灯後に携帯電話を全く使わない(2)時々使う(3)毎日使う――の3グループでリスクを比較した。

 その結果、中学生では「全く使わない」グループに対し、「時々使う」グループは不健康群とされるリスクが1.34倍、「毎日使う」グループは1.65倍で、高校生もそれぞれ1.15倍、1.54倍となっていた。

 睡眠時間をみると、中学生の場合、「毎日使う」グループは平均6時間50分で、「全く使わない」グループより約50分短かった。高校生では明確な差はなく、睡眠時間以外の要因があるとみて今後、研究を進める。〔共同〕

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