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ウイルス通じパスワード盗んだか
10月24日 21時57分

ウイルス通じパスワード盗んだか
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ネットバンキングを通じて埼玉県内の不動産会社の口座から500万円を不正に別の口座に移してだまし取ったとして、中国人の男が逮捕され、警察はコンピューターウイルスに感染したパソコンからIDとパスワードが盗まれ、不正に使われたとみて調べています。男は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは福岡市博多区の会社員で中国人の尚洋容疑者(32)です。
警察の調べによりますと、尚容疑者は去年9月、ネットバンキングを通じて埼玉県内の不動産会社の口座から500万円を不正に引き出し、別の中国人名義の口座に送金してだまし取ったとして電子計算機使用詐欺などの疑いが持たれています。
不正な引き出しには、不動産会社のIDとパスワードが使われていて、警察は会社のパソコンが複数のコンピューターウイルスに感染し、ウイルスを通じてIDとパスワードが盗まれたとみています。尚容疑者は、別の不正送金事件でも現金をATMで引き出したとして起訴されていて、警察は背後に中国人の犯罪組織がありパスワードなどを盗んだり、現金の引き出しを指示したりしていたとみて調べを進めています。
警察の調べに対して、尚容疑者は「身に覚えのないことです」と容疑を否認しているということです。警察庁によりますと、ネットバンキングを巡って同じような被害が去年から相次ぎ、これまでの被害は56の金融機関で3億3000万円を超えています。

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