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ミャンマー衝突地域の衛星写真公開
10月28日 7時4分

ミャンマー衝突地域の衛星写真公開
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ミャンマー西部で起きている仏教徒とイスラム教徒の少数民族との衝突を巡って、少数民族が居住する地域を撮影した衛星写真が公開され、一部でほとんどの住宅が破壊されて壊滅的な被害が出ていることが分かりました。

ミャンマー西部のラカイン州では、多数派の仏教徒と、ロヒンギャと呼ばれるイスラム教徒の少数民族との衝突が激しくなっており、州政府によりますと、この1週間で少なくとも67人が死亡し、住宅3000棟近くが焼失したということです。
国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は26日、衝突が起きたイスラム教徒が居住する地域を上空から撮影した衛星写真を公開しました。
この写真は25日に撮影されたもので、ことし3月に撮影された同じ地域の写真と比べると、一部でほとんどの住宅が破壊され、壊滅的な被害が出ていることが分かります。
また、人権団体は、目撃者の証言などから、一連の衝突で政府の発表を大きく上回る犠牲者が出ているおそれもあると指摘しています。
ラカイン州では、ことし5月に仏教徒の女性がイスラム教徒とみられる集団に暴行を受けたのをきっかけに、衝突が激しさを増しており、民主化や国民和解を進めるミャンマー政府が早期に事態を収拾できるのか、国際社会から注目されています。

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