2012-10-27 小沢一郎と卑劣なデマ流布者・勝谷誠彦

度重なる上杉隆氏のデマ流布に愛想を尽かしたのか(もっと酷い行為を犯したとの噂も)、24日に自由報道協会と袂を別ったフリージャーナリストの田中龍作氏*1ですが、例の夫人の手記ですっかり政治的に死に体となった小沢一郎氏にべったりなのは相変わらずです。
■生活・結党パーティー 福島の主婦「安心して子育てしたい」(26日付JANJAN)
乾杯の音頭をとった評論家の勝谷誠彦氏が会場を沸かせた。=25日夜、ホテルニューオータニ。写真:田中撮影=
マスコミが意図的に小さく扱う「国民の生活が第一」の結党パーティーが25日夜、都内のホテルで開かれた。
(中略)
「原点に戻る。新党としての具体的な政策を論議しています。当面、国民にアピールしなくてはいけないことは消費税大増税を何としても凍結、廃止しなければならないのが第一点であります。もう一つは、国民の生活に大きなダメージを与えた原発をゼロ、脱原発を実現しようということです…(中略)…本当に子子孫孫、将来安心して暮らせる日本にするために政策を実行しなければならない…(後略)」
(中略)
評論家の勝谷誠彦氏が登壇し、新党「生活」登場の背景をスパイシーに語った――
「数日前から復興予算がどんなひどい使われ方をしているか(新聞に)出ています。あんな奴ら(官僚を指す)に皆さんの消費税を任せることができますか。私が尊敬する学者がこう言っていた。『原発に賛成している産業界。自分たちはマケて(安くして)もらえるから増税に賛成している大マスコミ。こいつらは恐竜みたいなものだ』。恐竜が滅びた後出てくるのは、小さくても賢い皆さんのような一人ひとりの哺乳類だ…」
小沢氏と勝谷氏が肩を並べた写真を見て、「生活」の駄目さ加減を痛感しました。勝谷氏の右翼的性格に加え(河野談話否定・集団的自衛権容認の「生活」*2にはお似合いではありますが)、言論を振りかざす資格の無い悪質・卑劣なデマ流布者である事が最大の理由であります。
■悪質デマ犯に社会的制裁を!(2011年4月3日付『勝谷誠彦様の華麗なる脳みそ』)
勝谷氏が悪質なデマを広めていたことが判明しました。
氏の有料配信日記3月23日号にこうあります。
信じがたい情報をいくつか。しかし決して「噂」ではない。
当初「行方不明」と言われていた福島原発の東電の職員は冷却装置を誤作動させたまま、郡山市まで逃げていたという。そこで酒を呑んで騒いでいたところを目撃されてバレてしまった。
しかし今日、その2人の東電職員が福島第1原発4号機のタービン建屋地下で遺体で発見されたことが明らかになりました。死亡したのは11日午後4時ごろと見られるそうです。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4690711.html
それを氏はご丁寧に「決して『噂』ではない」と断りを入れて、その数6000人とも言われる日記購読者に配信してしまった。
さらにその読者がブログ等でそれを転載しています。まぎれもなく勝谷氏はデマを広めたことになります。
しかもこれは亡くなられた東電社員の名誉を著しく傷つける悪質極まりないデマです。
まず自分がこの件でどのような情報を得ていたのか、なぜそれを「噂ではない」と断言したのか、それらを自らキッチリ説明した上で厳しい社会的制裁を受けるべきです。
我々も勝谷氏を許してはならない。今度こそ絶対に責任を取らせなければならない。
結局社会的制裁どころか今もこうして小沢氏と肩を並べている訳ですが、件のデマを取り上げた荻上チキ氏によれば(「あるコラムニスト」としてはいますが)勝谷氏のデマはこれだけではありません。
今回のようなケースでは、誤った陰謀論なども多く出回ります。たとえば2004年のイラク人質事件の際には、「人質の自作自演説」もまことしやかに囁かれていましたし、2010年の尖閣ビデオ問題でも、「職員2名が中国人船員にモリで突かれて死亡」といった情報が広められていました。なお、このコラムニストには、そのいずれも拡散してきた経歴がありました。
(荻上チキ『検証 東日本大震災の流言・デマ』165-166ページ)
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こんな卑劣な人物をゲストとして呼んだ時点で「生活」信ずるに値せずであります。「生活」パーティーには他にも、三保恵一・福島県二本松市長や佐藤幸子・「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表も登壇して脱原発を訴えましたが、悪い事は言いません。一日も早く「生活」から手を引きましょう!!