Q:「Windows PowerShell」はどこからダウンロードできますか?
米Microsoftは2006年末、Windows XP Service Pack 2(SP2)とWindows Server 2003向けに「Windows PowerShell 1.0」(開発コード名はMonad)をリリースした。Windows PowerShellを使うためには、.NET Framework 2.0がインストールされている必要がある。米MicrosoftのWebサイトには、様々なバージョンのWindows用のWindows PowerShellが公開されている。
・32ビット版Wiondows XP用Windows PowerShell(日本語版)
・x64版Wiondows XP用Windows PowerShell(日本語版)
・32ビット版Windows Server 2003用Windows PowerShell(日本語版)
・x64版Windows Server 2003用Windows PowerShell(日本語版)
・Itanium版Windows Server 2003用Windows PowerShell(日本語版)
Windows PowerShellは、Windows環境の管理を自動化できる新しいコマンド・ライン環境並びにスクリプティング環境であり、新しいMicrosoft製品の管理機能の多くが、PowerShell環境で構築されている。例えば、Exchange Server 2007では多くの管理アクションがPowerShell環境で実装されている。Windows PowerShellをインストールすると、スタート・メニューに「Windows PowerShell」というショートカットが登録されるので、起動する場合にはこれを利用する。
PowerShellには多数のコマンドレット(cmdlet)と呼ばれるコマンド・ライン・ツールが含まれている。コマンドレットを使うと、レジストリやWindows Management Instrumentation(WMI)、サービス、プロセス、イベント・ログなど、OSを構成するあらゆる種類のシステム・リソースにアクセスできる。
「Dir」や「Type」などの一般的なcmd.exeコマンドはすべてPowerShellでも動くが、コマンドレットの本来の力は、改良されたコマンドレッドによって発揮される。まず始めに、次の簡単なコマンドを見てみよう。
get-help
このコマンドを使って、PowerShell構文の形式の概要とコマンドを表示できる。例えば、get-commandコマンドを使うとコマンドレットの一覧が表示され、get-command
他の簡単なコマンドには「get-service」や「get-process」があり、それぞれサービスやプロセスの情報を表示する。例えば図1では、「s」で始まるすべてのプロセスを検索した結果が示されている。
| 図1●get-porcessコマンドレットの使用例 [画像のクリックで拡大表示] |
図1では、表形式で情報が表示されているが、図2のように、出力時に「format-list」を付ければ、簡単な一覧として出力できる。
| 図2●プロセスの詳細一覧を出力したところ [画像のクリックで拡大表示] |
出力可能なすべての形式一覧を表示するには、コマンド・ラインで次をタイプする。
get-help format*
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