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糖尿病 早期発見へ薬局で検査10月27日 20時50分
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糖尿病の患者を早期発見し、治療につなげようと、筑波大学などの研究グループが、2年前から東京・足立区の薬局で訪れた客の血液を無料で検査する取り組みを行った結果、症状の改善につながる人が出るなど、成果が出ていることが分かりました。
この取り組みは、筑波大学の矢作直也准教授が、東京・足立区で薬剤師会などと連携して2年前から行っています。
全国で糖尿病と強く疑われる人やその予備軍とされる人は合わせておよそ2200万人と推計されていますが、糖尿病は初期の段階では自覚症状がなく、気付かないうちに悪化してしまう人が多いため、早期発見が重要とされています。研究グループでは、気軽に検査を受けてもらおうと、10の薬局に、僅かな血液で糖尿病かどうか分かる機械を設置し、無料で検査を行って、疑いのある人には医療機関を受診するように促しています。これまでにおよそ1000人が検査を受け、およそ280人が糖尿病かその予備軍の疑いがあると分かりました。
このうち68歳の男性は、検査で糖尿病の疑いがあると出たため、医師の指導の下、毎日運動をしたり食事の管理をしたりした結果、病状が大幅に改善したということです。
矢作准教授は「糖尿病は早期発見し治療につなげれば、重症化を防ぐことができる。この取り組みを全国に広げていきたい」と話しています。
研究グループは29日から、糖尿病による死亡率が全国で最も高い徳島県でも同様の取り組みを始めることにしています。
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