白河桃子×安藤美冬 【第1回】 恋愛文化のない国で、婚活することに意味はあるのか

2012年10月28日(日) 安藤 美冬
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安藤: 日本の学校教育でも、恋愛のやり方とかパートナーの見つけ方なんて教えてくれませんよね。

白河: まったく教えない。

安藤: 恋愛や性や結婚の話って、同性の友達同士で隠れて語られてきたことだと思うんです。私には妹がいるんですが、まだ結婚していないんですね。「そろそろ結婚はどうなのか」という話もチラホラ聞こえてくるんですが、妹が、父と母と膝を突き合わせて恋愛や結婚についてじっくり語ったことがあるかというと、おそらく私の家庭も含め、ほとんどの家でそんなことはしていないだろうと。

白河: ないでしょうね。だって、日本の家庭における両親というのは、先ほども言った通り、あくまで「パパ」と「ママ」で、男と女じゃないですから。性的な要素のない男女。だから、恋愛や結婚のことを子供と語れないんです。

〈次回に続く〉

 

白河桃子(しらかわ・とうこ)
少子化ジャーナリスト、作家。日本家族社会学会会員、全国地域結婚支援センター理事。東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。仕事、結婚、出産などを含む女性たちのライフデザイン、少子化がテーマで、膨大な取材量には定評がある。大妻女子大「ライフデザイン」授業コーディネーターも務める。山田昌弘中央大学教授と共に「婚活」を提唱し、婚活ブームを起こした共著『「婚活」時代』が19万部のヒットに。他に『セレブ妻になれる人、なれない人』『震災婚』『専業主婦に、なりたい!?』『妊活バイブル』(齊藤英和氏との共著)『女子と就活』(常見陽平氏との共著)などの著書がある。
安藤美冬(あんどう・みふゆ)
株式会社spree代表取締役/フリーランス。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、(株)集英社にてファッション誌の広告営業と書籍単行本 の宣伝業務を積み、2008年には社長賞を受賞。2011年1月独立。ソーシャルメディアでの発信とセルフブランディングを駆使し、一切の営業活動をす ることなく、複数の肩書で複数の仕事をする独自のノマドワークスタイルが注目を浴び、MBS-TBS系列『情熱大陸』、朝日新聞などのメディアで多数取り 上げられる。またNHK『ニッポンのジレンマ』、TBS『田村総研』にも30代の若手論客として出演。日本初のセルフブランディングをテーマにした「自分 をつくる学校」学長を手がけるほか、書籍やイベントの企画・プロデュース、野村不動産、リクルート、東京ガスなど企業が参画する「ポスト団塊ジュニアプロ ジェクト」のアドバイザーも務めるなど、企業や分野を超えて活動中。

 

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