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何が違う?ウィンドウズ8
10月26日 11時30分

何が違う?ウィンドウズ8
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26日、日本をはじめ全世界で発売されたマイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ8」。マイクロソフトのこれまでの基本ソフトとはデザインや操作性が大きく異なり、タイルが並ぶようなデザインの画面を指で触って操作するほか、アプリをインターネットから取り込めるなど、タブレット端末として使う機能を重視しています。

17年ぶりの全面刷新

マイクロソフトは、ウィンドウズ8を「17年ぶりの全面刷新」と位置づけています。パソコン市場を拡大させるきっかけになった「ウィンドウズ95」投入以来の大きな転換です。

何が違うのか

特徴は、パソコンの枠を超えてタブレットなど幅広い情報機器に対応していることです。
▽対応機種であれば、タッチパネルの操作が可能で、画面を指でなぞって動かすことができます。
▽画面は大きなタイルが並ぶようなデザインに改められ、前後や左右に動かして機能を選択します。
▽アプリと呼ばれるソフトをインターネットから取り込めるようになっています。
▽画像などをインターネット上に保管できる「クラウドサービス」との連携を強化しています。
このようにこれまでとデザインも操作性も大きく異なっていますが、従来タイプの操作画面を呼び出すこともできます。
今回、国内外のメーカーはウィンドウズ8の搭載機種を相次いで売り出しましたが、キーボードを取り外してタブレット端末としても使うことができる新しいタイプの商品が多くなっています。

使い分けと境界線

さまざまな情報機器が登場するなかで、パソコンやタブレット端末、スマートフォンの境界線は徐々になくなりつつあります。
以前は、オフィスで仕事をするのはデスクトップのパソコン、外出先でネットやメールにはノート型のパソコンという使い分けでした。しかし、この数年で、スマートフォンとタブレット端末が急速に普及し、徐々にパソコンに取って代わるようになりました。
そして今では、タブレットとスマートフォンの間を埋める機器も登場し、商品カテゴリーの境界線が徐々になくなりつつあります。
例えば、アップルは今月23日にこれまでよりサイズを小さくしたタブレットを発表。逆に、サムスンなどはこれまでより大きめのサイズのスマートフォンを販売しています。
家でくつろぎながら動画を見る際に使うのか、電子書籍端末として使うのか、あるいは外出先で地図を確認したりメールをチェックしたりするのに使うのか。選択肢が広がるなかで、用途に応じて必要な大きさや機能の機器を購入したり、使い分けたりする傾向が強まるものとみられます。

OSで囲い込み

一方、商品カテゴリーの境界線がなくなるなかで、どんな大きさの機器でも同じ基本ソフト=OSを搭載するという流れが出ています。
アップル、グーグル、マイクロソフトの「OS3大陣営」では、どのような機器でも1つのIDで同じアプリやコンテンツを使えるようにして利用者を囲い込む戦略を強化しています。
今後、消費者にとっては、機器の性能面だけでなく、アプリやサービスといったOSの使い勝手も、商品を購入する際の判断材料になりそうです。

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