【ついき秀学の未来への決断】「戦争責任は日本にある」は筋違い (3/3ページ)

2012.10.26 05:00

米国国防長官との会談で、日本政府による尖閣国有化を非難した中国の習近平国家副主席(右)=9月19日、北京の人民大会堂(AP)

米国国防長官との会談で、日本政府による尖閣国有化を非難した中国の習近平国家副主席(右)=9月19日、北京の人民大会堂(AP)【拡大】

 こうした経緯を踏まえれば、中国側にこそ日本の合法的な権益への侵害という罪があるのであって、それに対する日本の行為を「侵略」と呼ぶのは一種のプロパガンダです。その後の日中戦争については、中国側から挑発や先制攻撃によって勃発したものであり、戦争責任が中国側にあるのは明白です。結局のところ、日本が戦争で中国に迷惑をかけたというより、中国に迷惑をかけられたから戦争になったというのが妥当でしょう。国益や領土を守り抜くためには、相手のプロパガンダに惑わされない、真実の歴史観に立脚しなければなりません。

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【プロフィル】ついき秀学

 ついき・しゅうがく 1971年、大阪府生まれ。東京大学法学部第3類(政治コース)を卒業後、宗教法人幸福の科学に入局。財務局長、専務理事などを歴任。2009年、幸福実現党に入党。10年7月、幸福実現党党首に就任。妻と3男の5人家族。趣味は読書と散歩。